新卒社会人で「実家暮らし」です。親に「生活費として月10万円入れて」と言われましたが、高くありませんか? まだ手取りが少ないので正直負担です…
お金を貯めるために、学校卒業後もしばらく実家で両親と暮らす新社会人も多いようです。その場合でも、社会人になった以上は実家にも生活費の一部を入れる必要があると考えるものの、一体いくら渡すのが正しいのか悩む人も多いでしょう。中には両親に指定された金額が大きく、負担になっている人もいるかもしれません。 本記事では、実家の両親にいくらくらい渡すのが一般的なのか、といった統計を見ながら、適正な金額を考えていきます。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
実家に入れるお金 20代の平均は約3万3000円
保険マンモス株式会社が実家暮らしの男女に行った調査によると、20~30歳の約64%が実家にお金を入れていると回答しています。平均額は3万3623円です。 本記事のケースのように10万円入れる場合、平均額の3倍のお金を入れることになります。なお同調査の全世代の平均額は約4万円、最も平均値が高い40代でも4万6970円です。これを考えると、10万円という金額は少し高い印象です。
10万円実家に入れると使えるお金はいくら?
厚生労働省の調査によると、大学新卒者の2022年の平均賃金は22万8500円で、手取りにすると約18万円です。10万円を実家に入れるとなると、自由に使えるお金は8万円となります。
10万円入れるのであれば1人暮らしの方が良い?
総務省統計局が公表した2023年の「家計調査報告(家計収支編)」によると、単身世帯の1ヶ月の消費支出は16万7620円となっています。 なお、この統計の住居費2万3815円は持ち家を含むものであり、現実的にはもう少しかかると考えた方が良いでしょう。 そのうち実家暮らしをすることで浮きそうな項目は次のとおりです。 ●食費 4万6391円 ●住居費 2万3815円 ●光熱・水道費 1万3045円 ●家具・家事用品 5955円 合計 8万9206円 前述した通り、賃貸であれば住居費がもう少しかかるはずです。地域によって家賃は変わってきますが、大手賃貸情報サイトアパマンショップによると、例えば千葉県の千葉市や船橋市、松戸市といった都内に通いやすい地域のワンルームや1Kの家賃相場は概ね5万円台です。 住居費が2~3万円ほどプラスされると考えると、一人暮らしによって10万円以上負担が増えることになります。10万円を支払っても実家暮らしのほうが自由に使えるお金が増えそうです。