浅井健一が語る、人生で一番大事なもの、社会や経済を批評的に考える重要さ
モラルがめちゃくちゃになってるよね、世界の
─「Fantasy」で歌っていることも含め、日本の状況や歴史を知るというのは、僕の中でタイムリーでもあったんですよね。去年、SHERBETSがバンド結成25周年を迎えてリリースしたアルバム「Midnight Chocolate」でインタビューをしたときに、浅井さんが30代になって国家観が変わった、というお話をされて。「今キミは35歳だったら、『新 歴史の真実』を読んでみたらいい」ってオススメしていただいたんですよ。 浅井:うんうん、読んだ? ─読みました。自分の知らなかったことがあまりにも多かったです。 浅井:あの本でちょっと変わったんだよね。本って大事だね。『Rolling Stone』ってもちろん音楽とか、いろんなことが載っているよね? 編集:そうですね。アートだったり、スポーツもカルチャーとして捉えていますし、特にアメリカ版は政治を中心に扱っています。 浅井:マジ? 日本版は? 編集:日本版では、海外版の大統領選とか社会事件を翻訳して取り上げています。 浅井:不思議だよね。戦争はやっぱりお金儲けっていう部分もあると思うよ。あとは、モラルがめちゃくちゃになってるよね、世界の。 ─今回の記事でも浅井さんの伝えたい想いは書かせていただきますけど、そういう社会や経済に対して造詣が深いじゃないですか。もっと発信する場があるといいですよね。 浅井:YouTuber? YouTuberをやればいいのに、って? ─でも、やらないですよね。 浅井:向いてないよね、多分。やらないと思う。YouTuberも流行り廃りがあるよね、面白いね。 ─YouTubeはご覧になります? 浅井:政治系も見るし、うどん屋さんとか好きかな。 ─うどん屋さん!? 浅井:ストリートフードだとか、何も考えなくて「あ、うまそうだな」と思う。田舎に引っ越して大変な思いしてやってる人。草を刈ったり家を建て直したりしてさ。何でも見とるかな。 ─YouTubeの話で言うと、7月2日にBLANKEY JET CITYが公式チャンネルを立ち上げて、さらにX(Twitter)のアカウントも開設されましたけど、アレってどういう意図なんですか? 浅井:あんまり俺は関与していなくて。この前のサブスク解禁ってやつも。アレはブランキーの当時のマネージャーの人がいて。その人が今も愛情を持って中心的にやっているので、ジュニア(マネージャーの愛称)を信頼して任してるかな。 ─リスナーの間では「もしかして復活もあるのか?」と囁かれていますけど。 浅井:再結成はするつもりはない。だから、そういうものではないと思うけどね。