韓国CPI伸び率、10月は約4年ぶり低水準 追加利下げ後押しか
[ソウル 5日 ロイター] - 韓国統計局が5日発表した10月の消費者物価指数(CPI)伸び率は前年比1.3%と、9月の1.6%から鈍化し、2021年1月以来の低水準になった。ロイターがまとめたエコノミスト予想(1.4%)も下回った。 韓国銀行(中央銀行)による2%インフレ目標をアンダーシュートする(下回り過ぎる)懸念が高まり、追加利下げ観測を強める可能性がある。 中銀は原油価格と生鮮食品価格の下落がインフレ圧力を安定させていると指摘。ただ、CPI伸び率は「年末にかけて2%に近付くと見込まれる」とした。 CPI伸び率は前月比では横ばいだった。こちらも予想の0.2%を下回った。 変動の激しい食品とエネルギー製品を除いたコアインフレ率は前年比1.8%と、21年9月以来最も低い伸びとなった。中銀は2%前後の安定傾向が続くと予測している。 リンゴとネギの価格がそれぞれ前年比で20%、13.9%下落。石油価格は10.6%下落した。