MBS・ABC・OBC3局にワイドFM免許交付 3月19日放送開始へ
関西地区ではこの3社が初めて
特番出演の三代澤康司アナ、南かおりにワイドFMについて電話インタビュー、桑原征平アナにも聞いた
まいど!ワイドFMです──。毎日放送(MBS)、朝日放送(ABC)、大阪放送(OBC)の在阪AM民放ラジオ3社は29日、総務省近畿総合通信局(大阪市中央区)から、FM補完中継局(ワイドFM)の本免許を29日付で交付されたと発表した。いわゆる「ワイドFM」放送は関西地地区ではこの3社が初めてとなり、3月19日正午から本放送を開始予定で、当日は同3局の代表的なパーソナリティらが出演する共同制作番組が同時生放送される。
試験電波で放送中 昔あったあのラジオが使える?
3局の広報をとりまとめるMBSラジオによると、ワイドFMはAMラジオの放送がビルなどの影響で聞こえにくくなっている「都市型難聴」の対策としてAMラジオの放送と同じ内容をFMの電波を使って放送するもの。また、このFMの電波が届くのは、大阪府ほぼ全域と兵庫県、京都府、和歌山県、奈良県の一部だという。 送信所は生駒山山頂(出力7kW)で、今回放送を開始する3社の周波数は、MBSが90.6MHz、0BCが91.9MHz、ABCが93.3MHzとなっている。現在も試験電波で、AMラジオの通常放送と全く同じ内容を放送しているという。 このワイドFMは放送を受信しやすくなるとともに、AMラジオの特色でもある野球などの「スポーツ中継」でも、球場の歓声など臨場感あふれるステレオ放送で今まで以上にラジオを楽しんでもらえることが期待されるという。 だが、ワイドFMを聞くには「ワイドFM対応のラジオ」が必要となる。このほか、過去に発売されていた「テレビの1~3chが聞けるラジオ」「FMの108MHzまで目盛りがあるラジオ」でも聴くことができるので、ひょっとしたら現在使っているラジオでも受信できる可能性もある。
3局合同で「ほんまもんのワイドFMをハッキリ愛して」
3月19日午前11時半からは、この放送開始を記念して3局合同の生放送番組「ほんまもんのワイドFMをハッキリ愛して」を大阪市中央区の道頓堀角座広場から公開生放送する。 出演は森脇健児、南かおりと、MBSの松井愛、ABCの三代澤康司、OBCの原田年晴の3アナウンサーで、1時間にわたって放送される予定だ。また「ワイドFM大使」にMBSの玉巻映美、ABCの乾麻梨子、OBCの藤川 貴央の3アナウンサーが任命され、同番組への出演のほか、ワイドFMの周知に務める。