フジロックで大反響、Frikoが相思相愛の日本で語る「マイベスト」人生を変えた音楽と新作の展望
フリコのライブアンセム+新曲について
―あなたたちのライブで今一番盛り上がる曲、ライブアンセムになっている曲は何ですか? ニコ:たぶん「Get Numb to It!」じゃないかな。フジロックで確かめよう!(笑)フェスにぴったりの曲じゃない? シカゴで演奏した時、「Get Numb to It!」は合唱になったよね。 ベイリー:「Holdin’ on People」もそうじゃない? ニコ:「Holdin’ on People」はアルバムに入ってないけど、シカゴでやったんだ。「Where We’ve Been」もそうかも。 ベイリー:「Where We’ve Been」は、私たちのアンセムソングだと思ってる。ライブで演奏した後にやりきった感じになれるというか。いろんな感情を満たしてくれる曲なんだ。 ニコ:フジロックでは未発表の新曲も披露するよ。ワクワクする! ―ほんとですか?! どんな感じの曲になっているのでしょうか? ニコ:ちょっと変わったダークなダンスミュージックって感じかな。でも歌詞はすごくパーソナルで、アルバム収録曲と近い。とはいえ、僕にとってはまったくの別物なんだけどね。 ベイリー:リズミカルなダンスミュージック。せわしないっていう意味ではないんだけど、アクセルをずっと踏み込んでるような感じ。 ニコ: プレイするのも楽しい。ずっと一つのラインで、歌詞もそう。 ベイリー:その他の要素がどんどん変わっていくんだ。楽しいよね! ニコ:ドラムパートはヤバいよ、クレイジー(笑)。
一番好きなジブリ映画
―前回のインタビューでジブリの映画が好きだと言っていましたが、一番お気に入りのジブリ映画は? ベイリー:『千と千尋の神隠し』はずっと大好き。初めて観たジブリ映画だったし。美しさとダークな部分が描かれているよね。子供の頃は、あの豚のシーンが怖くて(笑)。 ニコ:そうそう! 僕も豚のシーンが怖くてなかなか観られなかった。でも僕は『ハウルの動く城』かな。特にサウンドトラックの「人生のメリーゴーランド」。次のアルバムは、久石譲や坂本龍一の影響を強く受けていて。『もののけ姫』の中で、もののけ姫が狼に乗っているカットシーンがあるよね。あのシーンがすごく強烈で、僕の中で記憶に焼きついているんだ。 ―ジブリ映画、もしくは宮崎駿監督の一番の魅力ってどこにあると思いますか? ニコ:以前、映画制作について語ってる宮崎駿監督のインタビューをYouTubeで観たんだけど、彼は窓の外を眺めながら、「あのビルや電線の上を走るのってどんな感じだろう?」って言っていて。まさに子供のような好奇心を持ち続ける、彼を体現する言葉だと思った。純粋な子供心を持ち続けることってすごく難しいよね? 僕も20代の気持ちを失いたくないって思う。その精神を燃やし続けながら映画を作る姿は、僕を励ましてくれるんだ。