他のSBとの違いを示す。佐賀東の注目DF田中佑磨は持ち味で圧倒し、相手にとって嫌な選手に
[11.10 選手権佐賀県予選決勝 佐賀東高 3-1 龍谷高 駅前スタ] 他のサイドバック(SB)との違いを示す。佐賀東高の右SB田中佑磨主将(3年=サガン鳥栖U-15出身)はU-17日本高校選抜候補のDF。決勝では得意とする攻め上がりの回数は少なめだったが、ビルドアップの起点となり、コントロールされたミドルパスを同サイドや逆サイドの選手へ配球していた。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 また、得意とする空中戦や対人守備で相手に競り勝ち、試合終盤にはゴールカバーして相手の決定的なシュートを止めるシーンもあった。だが、目指す姿には物足りない内容。「今日、結構不発だというか、攻撃行けなかったので。今のプロでも攻撃的なサイドバックが求められてるっていうところで、もっと攻撃参加だったり、ビルドアップで厚みを持たないと、守備は前提として、プラス攻撃で活躍できるようにしたいと思っています」と語った。 自分の持ち味としている部分では誰にも負けたくない。「守備は対人だったり、ヘディングだったり、自分が持ち味としているところは圧倒しつつも、攻撃の面で相手のサイドハーフに攻撃でも圧倒できるっていう。ビルドアップだったり、攻撃でポジショニングだったりでチームを勝たせられるっていう嫌な選手になりたいと思っています」と誓った。 1年時から強豪・佐賀東で先発を担い、2年連続でU-17日本高校選抜候補に選ばれた。人間性への評価も高いチームリーダーは、選手権で初の8強入りした1年前から、個人としてもスケールアップ。クロスをはじめ両足のキックの質や味方との距離感が向上し、プレーの幅が広がった。 選手権へ向け、自分に求めたいことについては、「走力の面で、タイミングの良いオーバーラップだったり、タイミングの良い攻撃参加とかで相手を置き去りにするっていう、そういった走るタイミングだったり、細かいところで言ったら抜け出すところ、1番外じゃなくて、インナーラップだったり、フォワードからも落としてもらえるぐらいの距離感で、幅広いところでもっとプレーしたいなとは思います」という。目標は前回大会の8強を超える4強以上。「自分たちのサッカー、(判断、ポジショニングを大事にした)佐賀東のサッカーでしっかり勝ちたい」と語る主将が、個人としても、チームとしてもインパクトを残す。