自公大敗でも石破首相は居直ればいいだけ、実は国会にいた「最強タッグ」を組める政治家とは
● 本当はこんなに似ている 石破首相と野田代表の「胸の内」 (3) 日米地位協定の見直し これも、石破首相が総裁選以前から唱えていた持論です。立憲民主党でも代表選で3候補が見直しを主張し、野田氏だけが「国民の意見を聞いて」との慎重論でしたが、野田氏の慎重発言は安全保障に関する立憲への不安を煽らないための抑え目の発言であったと思われます。 と言うのは、民主党時代の2012年、総理として沖縄を訪問し、2月26・27日の両日に当時の仲井眞弘多知事ら沖縄の政財界のトップと会談したとき、08年に一度開催した日米地位協定の改定に関する「連絡会議」の再開を提言し、その後、民主党沖縄県連の新垣安弘代表にも同様のことを明言したことが、記録に残っているからです(野田首相の沖縄訪問に関する質問=参議院)。 もちろん、米国を相手にして簡単に交渉が運ぶことはないでしょうが、今まで自民党が全然米国に注文を付けられなかったことを二大政党の党首が提言すべきと発言することは、沖縄県民や米軍基地付近に住む住民にとって朗報になるでしょう。 (4)女性天皇の実現 日経新聞(9月15日)によると、「立憲民主党の野田佳彦元首相、枝野幸男前代表、吉田晴美衆院議員の3氏は15日、仙台市の党代表選討論会で女性天皇を容認する考えを示した」とあり、野田氏は歴史上前例があることや皇族数の減少を理由に、推古、持統両天皇の例を挙げ、「歴史と伝統を踏まえてもあってしかるべきで、各党間でまとめられるはずだ」と語ったとあります。 一方、石破氏も皇位継承のあり方について、新聞紙上で同じ意見を語っています。産経新聞(8月5日)の記事で、石破氏は「女系天皇の容認を含めて議論すべきだとの立場をとる」と相当踏み込んだ発言をしていますし、今年6月にもBSフジの番組で「男系優先に決まっているが、女系を完璧に否定していいのかというと、皇室を大切にするということから少しずれていると思う」と語っているのです。 (5)安倍時代の徹底的な検証 森友学園問題で財務省の文書改竄を告発して自殺した赤木俊夫事務官の夫人雅子さんあてに、石破氏は3月7日、携帯メールを送っています。「森友事件の真実が明らかになりますよう、微力ながら努力を重ねて参ります。いつか必ず正義が実現することを信じて」という内容でした。