JAL A350-1000、ロンドン1/2からデイリー運航 7機体制
日本航空(JAL/JL、9201)は、新長距離国際線機材エアバスA350-1000型機による羽田-ロンドン線JL43/44便の運航を、2025年1月2日から週7往復(1日1往復)のデイリー運航に拡大する。10月24日から隔日で運航しているが、A350-1000が1機増の7機体制となることからすべての曜日をA350-1000で運航する。 【写真】JAL初の個室となったA350-1000のファーストとビジネスクラス 運航スケジュールは、ロンドン行きJL43便が羽田を午前9時50分に出発し、午後3時50分着。羽田行きJL44便は午後6時30分にロンドンを出発して、翌日午後5時20分に到着する。隔日運航の間は、置き換え対象のボーイング777-300ER型機と交互にA350-1000を投入している。 JALのA350-1000は、12月7日に8号機(登録記号JA08WJ)が羽田空港へ到着し、計7機となった。本来受領を予定していた7号機(JA07WJ)は、エアバスの組立スケジュールに変更が生じたため、8号機が先に引き渡されており、JALのA350で納入順が入れ替わったのは初めて。8号機は現在、就航に向けて羽田空港で整備作業が進められている。 A350-1000の座席数は4クラス239席で、ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)。ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。 ビジネスクラスはベッドの長さを従来より約10センチ長い最大約198センチ(78インチ)、幅は最大約56センチ(22インチ)とし、足もとまで広いフルフラットベッドに仕上げた。プレエコはクラス初の電動リクライニングシートを採用し、後ろの席に背もたれが倒れない「フィックスド・バック構造」や4K対応の16インチモニター、フットレストなどが特徴となっている。 ロンドン就航により、JALのA350-1000の投入路線は北米2路線、欧州1路線となった。今年1月24日に運航を開始した1路線目の羽田-ニューヨーク(JFK)線は、8月14日から週14往復全便をA350-1000で運航するダブルデイリー化を実施。4月17日から投入を開始した2路線目のダラス・フォートワース線は、8月23日からA350-1000による運航をデイリー化した。 JALはA350-1000を置き換え対象の777-300ERと同じ13機導入する計画。今年度は8機体制、2025年度には11機体制となり、パリや米西海岸などを軸に投入路線の検討を進める。
Tadayuki YOSHIKAWA