「信長の野望」を徹底攻略…!? じつは知らない46人の武将、名前と功績の「意外と萌える」スゴい覚え方
【「信長の野望」は、1983年に光栄マイコンシステム(現コーエーテクモゲームス)によって生まれてから、実に40年以上にわたって愛されている国民的ゲームシリーズ。 【実物で見る】『信長の野望』46人の戦国武将「かるた」はこちら 小学生時代に『信長の野望・全国版』をプレーして以来、今現在も『信長の野望 覇道』をプレー中という30年以上の「ノブヤボ」ファンである元雑誌編集者が、「非常に気になる新作」と語る『信長の野望 戦国武将かるた』(2024年12月発売・講談社)を熱烈レポートします】
なぜ地方の戦国大名を贔屓してしまうのか
筆者が「信長の野望」シリーズをやるに当たって、つい贔屓してしまうのが地方の戦国大名たち。 戦国時代というと織田信長、武田信玄などの超有名大名や、真田幸村、黒田官兵衛などドラマ化などでも有名な武将が日の目を見がちですが、「中央」で有名大名武将たちがしのぎを削っているその少し外で、夢や野望を胸に秘め、領土拡大をしていった大名たちが気になってしまうのです。 単純に「ハジ」のほうがプレーしやすい、というのも大きな理由のひとつですが、新しいシリーズを始める際には、たいてい織田家、武田家、上杉家などではなく、彼らから選びます。 とくに選びがちなのが、全くタイプは違いますが、長宗我部元親、津軽為信、佐竹義重、龍造寺隆信といった武将です。数十年使っていると愛着も湧き、もっと強い武将はいるのですが、今プレーしている『覇道』でも、この4名は編成のいずれかにいることが多いです。 とはいえ、一般的にはマイナー武将たち。このかるたは「信長の野望」としては46名とかなり少数精鋭の武将しか収録されていないわけですが、龍造寺を除いた3名はみごとラインナップ入りしていました。
推しの武将について知識を深められる
さて、まずはお気に入りの武将たちの読み札を見てみると、非常にわかりやすい内容となっています。 四国統一 一領具足と 成し遂げる:長宗我部元親 野心持ち 大名となった 津軽の雄:津軽為信 毛虫の兜 常陸を制す 鬼の武者:佐竹義重 短い文章の中に、その武将の人となり、何を成し遂げたかが簡潔に表現されています。 長宗我部元親は、普段は農民をしながら動員の召集がかかれば一領(ひとそろい)の具足(武器や鎧)をもって集まるという特徴的な半農半兵「一領具足」を率い、土佐(高知県)統一に始まって一代で四国を統一した「土佐の出来人」。戦国時代でも優れた武将の一人で、筆者が新シリーズを始める際に、必ず最初に使います。 津軽為信は「野心持ち」の言葉に表れているとおり、もともとは当主であった当時の東北地方の実力者・南部家、石川家に謀反を起こして独立し、実質的に津軽(青森県)を支配。 中央で豊臣秀吉が覇権を握ったと知ればいち早く豊臣家などと通じ、公卿である近衛前久の猶子(ゆうし)となり、形式上は同じく猶子となった秀吉と義兄弟に。その結果、津軽一帯の所有を認めさせた知将。 佐竹義重は、まさにこの3つの句すべてが彼を表現しています。毛虫がモチーフという戦国時代でも珍しい兜をかぶって陣頭に立ち、自ら敵を切り伏せるなど武勇に優れたことから「鬼義重」と恐れられ、伊達家や北条家などと、ときに戦い、ときに和睦しながら常陸(茨城県)を制し、佐竹氏の全盛期を築いた猛将です。 このように46名の武将の読み札は、短い言葉ながらそれぞれの特徴、経歴、半生が表現されていることが、歴史好きには一目でわかると思います。