「信長の野望」を徹底攻略…!? じつは知らない46人の武将、名前と功績の「意外と萌える」スゴい覚え方
一瞬の判断が命取りになる巧妙な読み句
もちろん有名武将も同様です。 越後の龍 毘沙門天の 化身なり:上杉謙信 忍耐で つかんで開いた 江戸幕府:徳川家康 安芸の国 三本の矢で 治めし知将:毛利元就 一方、「かるた」でプレーした際に、一番引っかかってしまったのが、 六文銭 掲げし真田 家康撃退 の読み句でした。誰かすぐにわかりますか? 「六文銭」と言えば真田家の家紋なので、「ノブヤボ」ファンであれば、真田昌幸か息子・幸村(信繁)、ちょっとマイナーですが幸村の兄・信之、あるいは昌幸の父・幸隆あたりの誰か、までは導き出せると思います。 ただ、真田家で最もメジャーなのは幸村だろうという認識の自分にとって「六文銭」イコール幸村と思って絵札を取ったら、お手つきでした。 最後に来るのが「家康撃退」。そう、正解は真田昌幸です。 真田幸村は、大坂夏の陣での戦いぶりが有名ですが、徳川家康をあと一歩まで追い詰めたとはいえ、撃退することはできなかった。 実際に家康を撃退したことがあるのは「表裏比興の者」といわれた父の昌幸。第一次上田城の戦いでは、徳川軍7000に対して、1500の兵で戦ったといわれ、ほとんど死傷者も出さずに撃退した経歴の持ち主です。 最後まで読めば、もちろん正解にたどり着く自信はあったのですが、早さを競うかるたにおいて安易に六文銭=幸村とイメージしてしまうと敗戦につながります。
歴史の知識を深めるもよし増やすもよし
もうひとつの引っかけポイント(?)は「赤備え」です。 「武田の赤備え」「井伊の赤備え」「真田の赤備え」と、時代時代でいくつかの赤備えがありますが、このかるたではそれぞれの代表武将ともいえる山県昌景、井伊直政、真田昌幸・幸村親子たちが選ばれているので、「赤備え」だけでは判断できません。しかも全員「赤備え」という言葉が使われているわけでもないので、そこも要注意です。 このように、簡単なかるたあそび、ジャンケンゲームなどをしながら、自然と戦国時代、戦国武将の魅力に触れられるのが本作品です。 筆者のように戦国時代に長く親しんでいる人にとっては簡単に武将それぞれの歴史が再確認できますし、たとえば戦国時代に興味はあるけど、歴史小説や本格的な戦国SLG(シュミレーションゲーム)は少しまだハードル高いかな、といった小中学生などへの戦国入門編としても有用な作品になっています。