国学院大「力負け」 5区で失速し3冠遠のく 箱根駅伝往路
第101回東京箱根間往復大学駅伝第1日は2日、東京・大手町から神奈川県箱根町までの5区間107・5キロで行われ、昨年10月の出雲全日本選抜と同11月の全日本を制し、大学駅伝3冠に挑む国学院大は6位。駒大は4位だった。 ◇ 出雲、全日本を制して史上6校目の大学駅伝3冠を目指してスタートした国学院大は6位に終わった。首位・青学大と5分25秒の大差がついた。「力負け。2区で全体的な流れが逃げた」。前田康弘監督は言葉を絞り出した。 その2区は平林。頼みのエースが区間8位と伸び悩み、3区の4年生、山本も不発で流れを失った。 決定的だったのは5区高山。青学大にこの区間だけで3分半以上も開けられ、3冠達成は崖っぷちに追い込まれた。前田監督は「もう少し5区が行けると思っていた。復路優勝もある。(国学院大として)過去最高の3位を狙ってレースをしたい」と話した。 「3強」の一角とみられていた駒大も5区が伸びなかった。1年時に経験がある山川を当日変更で投入。2年前より実力をつけての再登板だったが、目標タイムより1分半遅く、青学大や中大を追い上げるには至らなかった。山川によると、10キロ付近で左腕がつりそうになったという。 先頭から3分16秒差の4位で復路をスタートする。藤田敦史監督は「青学大に対しては最低2分と思っていた」と厳しい表情。復路に残した故障明けの大砲、佐藤がゲームチェンジャーになれるか。(石原颯)