『ブラジル人のためのニッポンの裏技』 ブラジル日報から出版
ブラジル日報協会は5月、日常生活で使う実践的なフレーズをポルトガル語と日本語でまとめた『ブラジル人のためのニッポンの裏技―暮らしに役立つ日本語便利帳―』(O Jeitinho no Japao para os brasileiros、松田真希子著)を出版した。 同書は2008年に春風社が出版。発行から年月が経ち、社会情勢も変化していることから、内容を現代版に改定しての再版となった。著者の松田さんは「初出版された16年前に比べると翻訳アプリの技術進化が著しい昨今ですが、実際に暮らすための言葉や文化を本から学ぶことの意義は依然残っていると思います」と述べた。 同書は、これから日本へ行く日本語初心者の伯国人向けに作られているが、日本語がしっかりと併記されているので、ポ語初心者の日本人にもオススメの一冊となっている。08年版には「生活する上で実用的な日本語が学べる」「恋愛で使う言葉も知れて嬉しい」などの好評が多く寄せられている。
同書では「終電は何時ですか?」「もっと残業を減らしてもらえませんか」「時給の高い仕事に変えてください」など実践的なフレーズを数多く紹介。著者コラムの「裏Jeitinho」は、日本人が好きな言葉や日本人の性格など、ニッチな日本文化をくすりと笑える形で紹介しており、同書の魅力の一つとなっている。 同書の値段は60レアル。サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会ビル(R. São Joaquim, 381)6階のブラジル日報協会編集部を始め、同ビルのブラジル日本移民史料館、地下鉄リベルダーデ駅そばの日系書店・太陽堂(Praça da Liberdade, 15/電話11・3207・6367)やフォノマギ書店(R. da Glória, 299/電話11・3104・3329)で販売している。