【エルムS】好走には「4角前目」が必須条件 京大競馬研の本命は地力の高さNo.1のドゥラエレーデ
格が違う地力の高さ
◎ドゥラエレーデ 前走ドバイワールドCは逃げた勝ち馬以外は差し馬が上位を占める中、3番手で積極的に先行して5着。展開不利の中でも高い地力で掲示板を確保した。本馬とタイム差なしの4着だったウィルソンテソーロが次走帝王賞2着ときっちり巻き返しており、やはり世界最高峰のレベルの高いレースだった。2走前フェブラリーSは前半1000m通過57.9秒という類を見ない程の超ハイペースを4番手で積極的に先行したことが敗因で、完全に度外視可能だ。その前はチャンピオンズC、東京大賞典と2走連続ダートGⅠ最上位馬に対して僅差の3着に好走した。今回のメンバーでは一頭だけ格が違う地力を誇る。 これに加えて、序盤の先手争いに無理に参加せず少し控えて中団好位を追走できる脚質でもあり、今回の展開で最も恵まれると考える。鞍上も札幌ダート1700mを得意とする武豊騎手だ。実力を発揮できれば勝ち負けは必至と見て本命を打つ。 ◯サヴァ 前走大沼Sは差し有利な展開が向いたとはいえ、4角6番手からスムーズな追い出しで抜け出し、最後まで脚色が衰えず上がり3位の脚で差し切り勝ち。次走マリーンSを勝って今回も人気が想定されるナチュラルハイより1kg重い斤量を背負いながらの勝利。今回はナチュラルハイと同斤量ながら人気薄想定となる。中団から堅実な末脚を使えるのが強みで、前走から一変したスタートで中団好位を追走し持ち前の瞬発力を発揮できれば好走可能。オッズ妙味も加味して2番手評価する。 ▲ミトノオー 今回のメンバーではドゥラエレーデに次ぐ実績馬。前走平安Sはハイペースで差し有利の展開の中、一度も先頭を譲らず勝利。ハピやミッキーヌチバナ、ハギノアレグリアスといった実力馬を完封した。2走前のマーチSは1000m通過60.9秒というハイペースを逃げ粘って0.1秒差2着と地力の高さを見せた。近2走で見せたハイペース戦における持続力は強みで、200mの距離短縮で前目から粘り込めると考えて3番手評価とする。 △ペイシャエス 前走マーチSは前記の通りハイペース。2番手から0.6秒差3着と高評価できる内容だった。2着のミトノオーとは0.5kgの斤量差もあった。2走前ポルックスSでは斤量60kgを背負いながら、今回上位人気が想定されるナチュラルハイ(当時斤量56kg)に先着している。その斤量差が今回は1kgとなるものの人気がなさそうで、高いオッズ妙味が期待できる。距離短縮を生かした粘り込みに期待する。 ×フルム 今回のメンバーでも上位の瞬発力を持つ一頭。前走大沼Sは内で詰まってしまい持ち味を生かせず5着。東京実績がある馬で差しが決まりにくい函館から札幌に替わるのはプラスだ。 ×ナチュラルハイ 前走マリーンSは内で前が壁になり追い出しが遅れるロスがありながらも、キレイに馬群を捌いて差し切り勝ち。しかし相手関係の割にやや過大評価されていると見て6番手評価とする。 ×ユティタム 前走アハルテケSは超差し有利な展開を4番手追走。0.9秒差10着に敗れたが評価を下げる内容ではなかった。2走前の内容だけ走れば好走できる。 買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連6点、◎-◯▲△-◯▲△×3連複12点で勝負する。(花田) ▽エルムS予想▽ ◎ドゥラエレーデ ◯サヴァ ▲ミトノオー △ペイシャエス ×フルム ×ナチュラルハイ ×ユティタム ライタープロフィール 京都大学競馬研究会 今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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