非日常の空間で食事を 30日に飯田東中学校がりんご並木でレストラン【長野県飯田市】
長野県飯田市飯田東中学校の3年生は30日、中心市街地のりんご並木で飲食イベント「レストランりんご並木」を開く。「りんご並木を盛り上げたい」との思いから企画し、同市本町の飲食店「ナチュラルキッチンTESSHIN(テッシン)」が協力。並木の木の下という特別感のある空間で、並木で収穫したリンゴを生かしたコース料理を味わえる。 総合的な学習でPR、イベント、交流、グッズ・商品開発の4グループに分かれ、りんご並木を発信する活動に取り組んでおり、今回はイベントグループが企画した。りんご並木まちづくりネットワークコーディネーターの桑原利彦さんが生徒とテッシンをつなぎ実現した。 料理はコースで提供し、並木のリンゴから作ったジュースやジャムを使う。選べるメイン料理は、生徒が考えた15品目を踏まえてテッシンが「りんごとサラミのピッツァ」「信州サーモンとりんごのホイル焼き」など6つを開発した。店長の堀本英和さん(47)は「並木のリンゴを使いたいという生徒の思いに応えた。こちらも良い経験になった」と話す。 りんご並木の中にテーブルを置き、木にはイルミネーションを飾る。地元出身のギターボーカルユニット「かほくわち」によるアコースティックライブも予定する。 生徒はウエーターとして配膳や盛り付けを手伝い、リンゴの木を使った箸置きやコースターも作っている。ポスターやチラシも作成し、並木近隣の店舗や公民館に掲示。同校並木委員会のインスタグラムでも告知している。 レストランの開店時間は第1部が午後5時~同6時半、第2部が午後7時~同8時半。それぞれ先着10組限定で、一人税込み2420円。事前予約制で、28日までにテッシン(電話0265・48・0150)へ申し込む。 21日はイベントグループの生徒が同店を訪れ、当日提供されるメニューを試食した。リーダーの生徒は「並木の木の下で食べるという非日常の空間を楽しんでもらえたら。来た人が笑顔になり、思い出に残るイベントにしたい」と抱負を語った。