地図、無料で更新 「つながるカーナビ」 動画配信にも対応 パナソニックが新型
パナソニックオートモーティブシステムズが、車種を問わず大画面ディスプレーが装着できるカーナビゲーションシステム「ストラーダ」F1シリーズを2年ぶりにモデルチェンジする。12日、インターネット動画機能を搭載した2024年モデル2機種を11月下旬から発売すると発表。人気動画配信サービスをはじめ、アップルとグーグルの自動車用スマートフォンアプリの無線接続にも対応し、「つながるナビ」として展開していく。 【関連写真】トヨタハイエースへの装着例 新製品は、インターネット接続を前面に出し、動画視聴、スマホ接続、無料地図更新の3つを強化した。ユーチューブやアマゾンのプライムビデオ、TVerなど7つの動画配信サービスを視聴できる「ネット動画」機能が特長で、専用アプリや配線を使わず、Wi-Fi接続でナビ画面のメニューボタンから操作できる。自宅のレコーダーにインターネット経由でつなぎ、録画番組や放送中の番組の視聴も可能だ。 スマホと同じ画面が操作できたりアプリが使えたりする「アップルカープレイ」とグーグルの「アンドロイドオート」の無線接続にも対応。設定したスマホを車内に持ち込めば自動で接続でき、スマホのアプリをナビの大画面に表示、タッチパネルで操作できる。 カーナビユーザーが手間に感じている地図更新は、ワンタッチで可能に。ネットにつなぐだけでアプリを通さずに最長3年間、無料で地図を更新できる「ワンタッチ地図更新」を搭載している。 「地図更新をしないユーザーも多いため、いつもで最新地図データが簡単に使えるようになり利便性が飛躍的にあがる」(インフォテインメントシステムズ事業部コネクテッドモビリティプロダクツビジネスプロダクツユニット渡邉洋市販事業総括)。ネット接続を生かしオンラインでの名称検索もできるようにしている。 新製品は、ダッシュボードからディスプレーが浮き出る独自のフローティング構造を採用し、車種を問わず装着できる。取り付け可能な車種は、新型車だけでなく既販車も多く、540車種以上に対応。最上位機は10V型の有機ELディスプレーを搭載し、価格は税込み25万円前後を想定。9V型の液晶モデルは同16万円前後を想定する。
電波新聞社 報道本部