日本は世界一のティッシュ大国!なぜ2枚組み?使用期限は?意外と知らない「ティッシュQ&A」
ティッシュ1組の大きさは?箱の底のミシン目は何?
ティッシュの大きさは、どのメーカーのものもほぼ一緒の正方形のように見えますが、実はこれにも理由があるのだとか。 「大王製紙のベーシックなティッシュ『エリエールティシュー』の1組のサイズは197×217mmです。これは両手のひらをくっつけた面積よりひと回り程度大きなサイズ。約95%の日本人にとって鼻をかむのにちょうどいいサイズなんです」 節約のため、半分に切って使う方もいるようですが、鼻のかみやすさや汚れを拭きとる際の吸水性を考えた末の大きさなので、この場合も、紙を1枚ずつはがすのが御法度なのと同様、本来の機能が失われるのでおすすめしないといいます。 普段何気なく使っていたティッシュですが、大きさにもこだわりがあったんですね。こだわりといえば、日本人らしいきめ細かい配慮が箱の底にも施されているのをご存じでしょうか? 「箱の底のミシン目を箱の内側に押し込むことで、残り少なくなったティッシュが持ち上がります。その結果、引き出しやすくなって、最後の1組まで快適に使えるのです」 箱の底のミシン目の形は各メーカーで違い、それぞれ工夫されていて、特許をとっているメーカーもあるのだとか。使いやすさを比べてみるのも、おもしろいかもしれませんね。
NGな使い方は?ティッシュをトイレに流してもいい?
ティッシュは鼻水や水汚れなどを拭くためのものですから、トイレットペーパーと違い水に溶けないように造られているのだそう。では、トイレに流してはいけないのでしょうか? 「トイレットペーパーは、100秒以内に水に溶ける(繊維がほどける)よう日本産業規格(JIS規格)に決められているため、水でパルプの繊維がほどけやすい加工が施してあります。一方ティッシュは、水に溶けないよう、製造工程でパルプの繊維をつなぐ薬品を入れています。ですからトイレに流すのはおすすめできません。詰まる原因になります」 ちなみに、小さなお子さんやペットがティッシュを食べてしまった場合、水に溶けにくいので、のどに詰まってしまう可能性があるのだとか。原料が木なので人体に害はない、胃酸で溶けるだろうと思わず、口にしないよう注意してあげましょう。 「花粉症患者の増加で、ティッシュを持ち歩く習慣ができたことで開発された『ポケットティッシュ』の中には、“水に流せる”という表記のあるものがあります。これは、トイレットペーパーとして使える構造になっています。 トイレットペーパーよりしっかりしているので鼻水などで溶けることはありませんが、ティッシュよりも水で繊維がほどけやすい加工をしてあるので、トイレに流せるのです」 普段使いもできトイレットペーパーとしても使えるのは便利ですが、少々お値段が高め。用途に合わせて使い分けましょう。