日本は世界一のティッシュ大国!なぜ2枚組み?使用期限は?意外と知らない「ティッシュQ&A」
「ティッシュ」と「ティシュー」違いは何?
ところで、「ティッシュ」商品の裏面を見たことがありますか? 「ティッシュ」ではなく、「ティシュー」と表記されている商品を多く見かけます。「ティッシュ」と「ティシュー」どちらが正式名称なのでしょうか? 「大王製紙では、『ティシュー』の表記を使っていますが、実は、『ティッシュ』でも間違いではありません。そもそもティッシュはアメリカで生まれたもので、語源である英語のつづりは『tissue』。そのため弊社の商品にはすべて、英語の発音に近い『ティシュー』とつけ、パッケージにもそのように表記しているのです」 日本の業界団体では「ティッシュ」と表記していますし、発音しやすい方を自由に使ってよさそうです。
ティッシュはどうやって造られる?
日本のティッシュ製造技術は世界でもトップレベルと前述しましたが、そもそもどのように造られているのでしょうか。ここからは、意外と知らないティッシュにまつわる素朴な疑問について紹介していきます。まずは造り方から! 「大王製紙の場合、ティッシュの製造工程は大きく分けて3つあります。(1)パルプ工程 (2)製紙工程 (3)加工工程です。 (1)パルプ工程 紙の原料となるチップ(木片/針葉樹と広葉樹があり)を、主に南米など海外の植林地などから取り寄せ、大きな釜の中に薬品とともに加えて170℃の高温で熱処理します。 こうしてできたパルプは品質を安定化させるため何度も検査され、製紙工程に送られます。 (2)製紙工程 パルプをパルパーと呼ばれる機械に入れ、水を加えて繊維をほぐし、商品ごとの特性に合わせて調合します。たとえば、肌触りのいいティッシュは、この工程で柔軟成分などが配合されるというわけです。 調成された液状の原料をワイヤー(網)の上に均一に噴射し、乾燥装置で瞬時に乾燥させ、紙にします。和紙作りの際の紙すきの工程に該当します。ここでできた紙は、大王製紙の場合、幅4m、直径3m。巻の長さはなんと80kmもあります。 (3)加工工程 最後に巨大な紙を既定のサイズにカットし、紙が一枚ずつ取り出せるよう折りたたみながら積み重ね、箱詰めします。保湿ティッシュに含まれる保湿成分は、箱詰めする手前で加えています」 こうして、私たちが普段よく目にする箱詰めのボックスティッシュが完成するというわけです。