日本は世界一のティッシュ大国!なぜ2枚組み?使用期限は?意外と知らない「ティッシュQ&A」
使用期限やベストな保管方法ってあるの?
ティッシュに使用期限はあるのでしょうか? 「基本的に、2~3年の保管期間を想定していますが、何年保存していただいても使用できます。保湿ティッシュやローションティッシュなどのように肌触りをよくするための成分(グリセリンやヒアルロン酸など)が含まれている商品も同様です。 ただし、香り付きのティッシュは、香りの成分が飛んでしまうことがあるので、密閉した状態で保存するか、袋を開封したら、早めに使い切ることをおすすめします」 香り付きティッシュは、箱に香りを付けているものと、紙自体に香り付けしているものがあるそう。いずれにせよ、香りは飛んでしまうので、早めに使い切る方がいいですが、香りがなくなっても気にならないようなら、紙自体の品質は変わらないので、使うのに問題はないようです。
「ボックスタイプ」と「ソフトパックタイプ」の違いとは?
ティッシュというと、箱に詰められたボックスタイプを想像しがちですが、実はいま、フィルムで包装されたソフトパックタイプの人気が急上昇しているのをご存じですか? 「2022年度のティッシュ市場全体から見る形状別の金額シェアはボックスタイプが77.7%、ソフトパックタイプが18.9%、ポケットタイプが3.5%と、おなじみのボックスタイプが圧倒的な人気を誇っています。ところが、ソフトパックタイプのシェアが、2019年度から2022年度のわずか4年で10.5%から18.9%に拡大しているのです。 ソフトパックタイプは紙箱をなくしたコンパクトな設計で、キッチンや洗面台などの水回りや車の中などの狭い場所でも使いやすく、ごみの減量にもなることから、人気が高まっています。 また、花粉症のせいで、いつでもどこでもティッシュが手放せない人たちからの需要も高まっています。というのも、ポケットティッシュでは枚数が足りないからです。ソフトパックタイプなら、コンパクトで持ち運びしやすいのに、ボックスタイプ並みの組数が入っているため、重宝されているようです」 最近では、詰め替えや買い替えの手間を軽減する大容量タイプの需要も増えているといいます。 大王製紙でも2023年1月4日から「i:na(イーナ)ソフトパックティシュー 200組6個タイプ」を全国発売(北海道を除く)。売り上げを伸ばしているとか。しかも、ボックスタイプより価格も少々リーズナブル。ティッシュ自体の品質はボックスタイプと同じですし、もちろん、肌触りの良い保湿ティッシュやローションティッシュにもソフトパックタイプがあります。今後ティッシュといえば、ボックスタイプではなくソフトパックタイプが主流になる日が来るかもしれませんね。 以上、ティッシュについて、さまざまな知識が身についてのではないでしょうか。 さて、次回は「トイレットペーパー」について詳しく紹介していきます。
【教えてくれた人】
森脇哲平さん 大王製紙株式会社 グローバルマーケティング本部 ファミリーケア・ブランドマーケティング部 主にトイレットペーパー、ティシュー、キッチンペーパーなどにおいて、「エリエール」をはじめとする各ブランドの提供価値を高めるため、商品のコンセプト・企画立案から、パッケージ開発・商品開発・プロモーション展開までのブランド戦略を一貫して管理・実行している。
嶋田久美子