日本は世界一のティッシュ大国!なぜ2枚組み?使用期限は?意外と知らない「ティッシュQ&A」
箱詰めされた枚数は150組?200組?違いはなぜ?
ティッシュは(3)の加工工程で折りたたまれた紙が箱詰めされるわけですが、その量が150組、160組、180組、200組とバラバラなのをご存じですか? なぜ、1箱に詰められる紙の量がまちまちなのでしょうか。年々1箱当たりの組数が減っているので、物価の高騰に関係しているような気もしますが……。 「実は、1箱に何組ティッシュを詰めるかは、工場の機械に入る箱のサイズで逆算的に決められています。確かにこれまで、150組、160組、180組、200組が一般的ではありましたが、世の中の動向も踏まえ、現在は、1箱150組か160組が主流になっています。 ちなみに、ドラッグストアなどではたいてい、5箱パックがセットで売られていることが多いですが、これにも理由があるとか。 「1980年代まで、箱入りのボックスティッシュは1箱ずつ売られていたのですが、家庭でのティッシュの使用量が増えたため、まとめ買いしても持ち帰りしやすく、保管する際にかさばりすぎない箱数はいくつかと検討が重ねられ、その結果、5箱が適当ということになり、現在に至っています」 ボックスティッシュは150~160組×5箱パックが主流というわけです。それ以上入っているものもないわけではありませんが、見つけても飛びつくのは要注意。コスパを考えるなら、1組当たりいくらになるか、計算してみるのがいいかもしれませんね。
必ず2枚重ねなのはなぜ?はがして使ってもいい?
ボックスティッシュの1箱には150~160組詰め込まれていると前述したので、お気づきのかたもいるかもしれませんが、ティッシュの数は1枚2枚……ではなく、1組2組と数えます。というのも、ティッシュは2枚重ねが一般的だから。これはなぜなのでしょうか? 「紙を重ねると、間に空気の層ができて柔らかくフカフカした感触になるからです。また、ティッシュはある程度水分を吸収しないといけませんから、厚みも必要。柔らかいけれど吸水力をもたせるために、2枚重ねにしたのです」 海外製のティッシュは3枚重ねや4枚重ねのものもありますが、そうなると1箱に入る枚数が少なくなり、価格も高くなってしまうそう。海外ではそれほどティッシュを使わないので、それでもいいのですが、日本人は大量に使うので、2枚重ねがちょうどいいということになったそうです。 「節約のためにと、1枚ずつはがして使う方もいるようですが、それはおすすめできません。2枚重ねだからこそ機能するように造られていますから、吸水性や耐久性が落ちてしまいます。それに両面表になるよう重ねられているので、はがすとザラザラした手触りの裏面が出てきてしまいます」 ティッシュの両端には重ねた紙がはがれたり、ずれたりしないよう、型押しが施されています。 ですから、わざわざはがす方が手間ですし、吸水性などが落ちれば、枚数を多く使わなければならなくなり、結果的に消費量は変わらなくなります。2枚重ねのまま使う方が賢い選択と言えそうです。