年間配当200万円超を達成した投資家が保有する「高配当株トップ10」
投資に慣れてきたら米国株など外国株もあり
投資に慣れたら、米国株も有力な投資先です。米国企業の成長は日本企業よりスピード感があります。その根源は、世界的なブランド力、もしくは世界一のイノベーション力です。マイクロソフト、アップル、ビザ、P&Gなど、ワールドワイドに事業をする巨大企業が多く存在し、株価を大きく上げたり連続増配したりしています。 さらには、米国以外にも世界で稼ぐ企業があります。熊本に進出したことで有名になった台湾のTSMCは半導体製造において世界トップです。そのTSMCに半導体製造装置を提供するオランダのASMLは世界1位の座を米国アプライド・マテリアルズと争っていますし、半導体の微細化に必須とされるEUV露光装置を世界で唯一製造できる存在です。 糖尿病ケア製品の世界1位で、最近は肥満症治療薬で注目されているのはデンマークのノボ・ノルディスクです。世界三大資源メジャーは、オーストラリアのBHPグループ、英国のリオ・ティント、ブラジルのヴァーレです。これら企業はいずれも世界で稼いでいます。 ただし、米国株やその他外国株への投資には注意点もあります。投資に関する情報が英語になることです。グーグル翻訳などを使えば、英語が理解できなくても投資はできますが、自分が後期高齢者になったとき、「今の自分」が簡単にできるネット検索および銘柄分析が、困難になる可能性があります。 また、投資通貨は米ドルになりますし、配当金も米ドルです。生活費にするとき、日本円に両替する操作も要します。これも後期高齢者になるとハードルが上がる可能性があります。 なお、NISA口座であっても、配当金に対しては各国で課税され、完全非課税とはなりません(非課税の国もあります)。 ただ、これらの注意点を理解して行なうなら、外国株はたいへん魅力的な投資先です。投資に慣れてきたら、選択肢として入れても良いですね。
桶井道(個人投資家)