年間配当200万円超を達成した投資家が保有する「高配当株トップ10」
増配株投資なら、高配当と含み益で「二度美味しい」
ここで、そのような超高配当化した銘柄を2つ紹介しましょう。総合商社1位の三菱商事は、10年前の株価が670円程度でした。当時の配当金は年23円くらいです。よって、配当利回りは約3.4%です。それが10年間で増配を重ね、今期の配当予想は100円まで増えました。投資額に対する配当利回りを計算してみましょう。100円÷670円×100=約14.9%です。 また、連続増配で有名なKDDIは、10年前の株価が2000円程度でした。当時の配当金は57円くらいです。よって、配当利回りは約2.9%です。それが今期の配当予想は145円です。投資額に対する配当利回りは、約7.3%です。 つまり、現在の配当利回りが3%程度でも(これでも高配当です)、増配株を選択すれば、超高配当化するということ。また、増配するということは好業績を背景にしていることが基本ですので、株価も上昇する可能性が高いです。 先ほどの2つの銘柄も、三菱商事が10年間で5倍程度、KDDIで2倍程度となっています。増配株なら、超高配当化するうえに含み益も増えて、「二度美味しい」投資と言えます。 こうして考えれば、今すぐ4000万円も工面する必要がないことがおわかりいただけるでしょう。 他方で、これは好調な増配株の「過去の話」で、すべての銘柄で、かつ将来にわたって、このようなパフォーマンスが必ずあるわけではありません。投資で期待できる利益としては、年間5%程度を目標にするのが妥当だと思います。 ただ年率5%でも、年月を味方にして、配当金を再投資することで複利効果を得られれば、大きなお金になります。 毎月8万円を積立投資して年率5%で複利運用できれば、元金960万円が10年後には約1240万円、20年では元金1920万円が約3280万円になります。 ご自身の投資可能額やいつまで労働するか、退職金の金額、公的年金の予定額(ねんきんネットで確認できます)などを鑑みて、プランを決めましょう。 例えば、退職金が1000万円、投資で1240万~3280万円(貯金は投資に回さず維持)なら、合計2240万~4280万円です。配当利回り3%で投資すれば、年間配当は67万~128万円となります。