3代目新型「フォルクスワーゲン ティグアン」の性能と実力やいかに? 世界的ベストセラーのドライビングインプレッション!
最大15インチの中央ディスプレイ
アナログのディスプレイパネルも過去のものとなった。すでに述べたように、ダッシュボードは12.9インチ、または要望に応じて15インチのタッチモニターが主役となる。すべてのコントロールエレメントと同様、このモニターも第4世代のモジュラーインフォテイメントマトリックス(MIB4)に基づいている。これには例えば、批判が多かったエアコン操作用のスライダーがバックライト付きになったことも含まれる。これにより、暗闇でブラインドタッチする必要がなくなった。
操作されるより操作したい人は、「IDA」に助けを求めることができる。この対話型デジタルアシスタントは、窓の開閉やシートの暖房/換気のコントロールといった通常の操作のほか、道案内もできる。 これとは別に、「IDA」はオンラインデータベースとリンクしており、人工知能(AI)である「ChatGPT」にアクセスできる。これは役に立つというより娯楽的であることは認めるが、「なぜ空は青いのか」といった差し迫った質問に答えてくれる。しかし、この機能が自動車向けに展開されるのは今年後半だ。
自動車市場の民主化
結局のところ、これらすべてを好きなように作ることができる。しかし、VWが自動車市場の民主化を宣言している「ティグアン」に関して言えば、「IDA」は、もはやダッシュボード上のプラスチックカードとしてではなく、フロントガラスにデータを明確に投影する新しいオプションのヘッドアップディスプレイや、サウンドシステムであらかじめ設定された雰囲気によって非常に個性的なムードを作り出すアンビエント照明と同じくらい重要である。
「ティグアン」のトランクが37リットル増えて652リットルになり、リアシートが動かせるようになったこともその特徴だ。これと、ティグアンに必要なものをすべて装備しても51,000ユーロ(約820万円)の大台をわずかにこえるだけという事実を照らし合わせると、これは極めて民主的である。
結論
「フォルクスワーゲン ティグアン」があらゆる点でVWの古い美点を備えていることに微笑む人もいれば、有益なeモビリティがここに提示されていないことに呪う人もいるだろう。しかし、あなたがそれをどのように見てもVWのコンパクトSUVは、世界的なベストセラーであり、第3世代では、あらゆる点で日常的なクルマとして成功している。
Holger Preiss