3代目新型「フォルクスワーゲン ティグアン」の性能と実力やいかに? 世界的ベストセラーのドライビングインプレッション!
より効率的になったティグアンeTSI
エントリーモデルには、4気筒ターボチャージャー付きガソリンエンジン1.5リッター「eTSI evo2」が搭載される。この場合、130馬力を発揮し、14kWのスタータージェネレーターがサポートする。この組み合わせが新型ティグアンでどのような性能を発揮するかは、現時点では何とも言えない。その代わりに、我々は150馬力バージョンをテストすることができたが、これは先代同様、人気が出ると確信している。
150馬力のガソリンエンジンは、1.6トンの「ティグアン」に圧倒するような印象を与えないが、7速デュアルクラッチギアボックスにより、楽に、周りのペースをリードできるし、その気になれば200km/h以上までストレスなく加速する。
この速度でSUVが、どれほど喉が渇くかはまだわからない。ただ、言えることは、エンジンの刷新によって、先代に比べて消費量がさらに抑えられているということだろう。VWは6.2リッター(リッターあたり16.1km)と発表している。
ツインバルブダンパー付きアダプティブサスペンション
新しいアダプティブシャシーコントロールに慣れる必要はない。これはもはや「DCC」ではなく、「DCC Pro」によって制御される。ダンパーは1つのバルブではなく、2つのバルブが装備され、伸側と圧側を別々に制御できるようになった。これにより、車体の動きが抑えられ、快適性が向上するとともに、コーナリング時の十分なダイナミクスが得られる。
150馬力では物足りない場合は、204馬力と265馬力の2.0リッターターボガソリンエンジンも2024年半ばまでに用意される。頻繁に運転するドライバーは、150馬力と193馬力の2.0リッターディーゼルを選ぶことができる。最もパワフルなガソリンエンジン同様、後者にも全輪駆動が標準装備され、最大2.3トンを牽引することができる。一方、短距離を電動で移動したい人は、システム出力204馬力と272馬力の2種類のプラグインハイブリッドから選ぶことができる。 それぞれ350Nmと400Nmの最大トルクは、純燃焼エンジンの場合とは異なり、7段変速のDSGではなく、6段変速のDSGによって駆動輪に伝達される。新型「ティグアン」にはマニュアルギアボックスはもはや搭載されない。