補強ド下手くそ!? アーセナル歴代大損移籍(6)ヴェンゲル政権下の失敗…。サニャの後釜はまったく機能せず
世界屈指のビッグクラブであるアーセナルは、過去に数多くの大物選手を獲得してきた。もちろんその中には大成し、チームに欠かせない選手たちもいるが、一方で期待に応えられず、獲得時を大きく下回る金額で売却せざるを得ない選手たちもいた。今回は、クラブ史に残る大損移籍をピックアップして紹介する。
DF:マテュー・ドゥビュシー(元フランス代表) 生年月日:1985年7月28日 獲得額:1500万ユーロ(約24億円) 放出額:フリー 差額:約24億円 アーセン・ヴェンゲル政権の末期に抱えていた問題が右サイドバック(SB)の人員不足だ。その要因となったのが、2014年夏のバカリ・サニャの退団と彼と入れ替わる形で加入したマテュー・ドゥビュシーの不発だ。 ドゥビュシーは2014年夏に行われたブラジルワールドカップ(W杯)でフランス代表のレギュラーとしてプレーしており、ニューカッスルでもプレミアリーグに適応している姿をみせていた。ところがアーセナル加入後は足首の靭帯損傷や肩の脱臼、ハムストリングの負傷など、立て続けに長期離脱を余儀なくされてしまった。 彼がいない間にエクトル・ベジェリンがアカデミーから台頭したことで右SB問題は解決するのだが、ドゥビュシーのコンディションは相次ぐ怪我によって戻ることはなかった。ボルドーへの期限付き移籍も失敗に終わり、出場機会を増やすことができないまま2018年冬にサンテティエンヌへ移籍するためにアーセナルと契約解除。3年半の在籍で出場試合数はわずか30試合だった。 これだけ出場機会が少ない選手で移籍金を回収することは難しく、アーセナル側からすると大損な移籍となってしまった。
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