阪神・才木浩人 指揮官からも厚い信頼 リーグ最多3完封をマークする右腕/頼れるタフネス
後半戦も先発ローテーションの軸になるのは才木浩人だ。オールスター第1戦(エスコンF)では全セ・リーグ先発としてマウンドに上がり、すっかり名実ともにスターの仲間入りをした。 【選手データ】才木浩人 プロフィール・通算成績・試合速報 チームが苦しい状況でも連敗を止めてきた。前半戦は16試合に先発し、リーグ2位タイの8勝(3敗)をマークした。防御率1.20、98奪三振でレベルの高い安定感を示してきた。 何よりここまでのイニング数である計112回1/3は阪神投手陣で断トツで、才木がいかに投げまくってきたかが理解できる。岡田彰布監督も「いろんな面で才木が一番よくやってくれた」と厚い信頼を寄せている。 自己最多の133球を投げながら、プロ初となる完投負けという苦い経験しもした。リーグ最多3完封が示すように、まさに「虎のタフマン」としてチームをけん引してきたのだ。 開幕してからは「ストレートだけなら去年のほうがいいかもしれない」と語ったが、カーブ、スライダーのコンビネーションを駆使しながら、梅野隆太郎とのバッテリーで勝ってきた。 「自分のスタイルはストレート主体ですけど、ストレートがあって変化球も合わさってくればいいと思っているんです」 前半戦でセ・リーグの打者に許した被本塁打は、ヤクルトのオスナに打たれた1本だけだった。もう少しだけ味方の援護があれば、才木が勝利する確率が上昇し、チームもV戦線の中心に来るだろう。 写真=BBM
週刊ベースボール