はやぶさ2が人工クレーター実験 JAXAが報告(全文1)本日11時57分にすべて完了
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日午後、記者会見を開き、同日午前に行った探査機「はやぶさ2」による小惑星「リュウグウ」への人工クレーター生成実験について報告した。 【動画】はやぶさ2、人工クレーター生成実験を実施 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「はやぶさ2、人工クレーター生成実験を実施」の会見開始時を基準にしております。 ◇ ◇
運用シーケンスについてのまとめ
司会:では少し、微妙に数秒ぐらい早いんですが、皆さまおそろいでお待たせするのもなんですので始めさせていただきます。ミッションマネージャの吉川、それから研究総主幹の久保田より、今日の運用シーケンスについてのまとめと、それからもう少し詳しい情報をお話しさせていただければと思います。まず久保田よりご説明させていただきます。 久保田:それではお待たせしました。「はやぶさ2」のSCI衝突運用についてご報告いたします。すでにご承知かと思いますけれども、本日11時57分に探査機「はやぶさ2」の正常であることの確認、それからシーケンスが全て完了したことも確認しておりまして、現在回避行動もほぼ完了しておりまして、探査機は正常に動いております。これからホームポジション復帰の運用に今入るところでございます。詳細は吉川から説明をさせていただきます。
運用の詳細報告
吉川:吉川です。では運用の結果、詳細を速報という形でご報告します。こちらの画面を見てください。ここに昨日のGate 1から順番に、つい先ほど終わりましたGate 5までの時刻が書かれております。簡単にご説明します。 まず昨日お昼すぎ、Gate 1ということで今回のSCIの運用をやるかどうかの最終確認がありまして、これはGOとなりました。で、ここにありますようにGate 1の確認は昨日の12時12分。そのあと約1時間後の13時17分。これは機上の時間ですと13時ちょうどなんですが、から探査機が高度20キロメートルから降下を開始しました。 そのあと昨日の深夜になりますけれども、Gate 2です。23時37分の時点で、23時37分というのは受信時刻、地上確認時刻ですけれども、その時刻にスピードが、もともと40センチ毎秒だったスピードが10センチに減速と、これも確認しました。そのあとその状況を確認して、23時55分に降下継続がGOという判断がなされました。 さらに本日になりまして、Gate 3です。これが一番重要な判断なんですが、9時57分ですね、最終的に運用、衝突装置の分離を行うかどうかの判断を行いまして、これも探査機の状況、あるいは地上系、全て正常でしたので、GO判断ということで、ここでもう最終判断がなされました。 そのあとはもうシーケンスどおりです。これまでお話ししているシーケンスどおりでして、SCI分離が11時13分。これが受信、地上確認時刻ですので、機上では10時56分に分離されました。そのあとDCAM3、これも予定どおり11時32分、地上観測時刻で確認されたということになります。 その後11時50分、これも地上時刻ですけれども、DCAMからの通信が取れました。DCAMは予定どおり機能しているということも確認できました。これが11時50分です。