小池都知事が記者会見9月25日(全文2完)五輪を安全に開くための工夫が重要
はんこ廃止を目指す国の動きをどう思うか
ニッポン放送:ニッポン放送の宮崎です。よろしくお願いします。河野行革担当大臣が行政手続きにおけるはんこの廃止を全省庁に要請しました。今日の閣議後の会見でも今後は書面やファクスもなくしていきたいと述べています。知事はかねてよりペーパーレス、はんこレスとおっしゃっておりまして、それと通じるものがあると思うんですけれども、こうした国の動きをどう受け止めていらっしゃるか、また東京都が先んじてやられていることがあれば教えてください。よろしくお願いします。 小池:ご質問にもありましたように、3つのレス、ペーパーレス、キャッシュレス、そしてはんこレスということはかねがね東京都でも進めてきたところでありますし、国のほうもそうやってはんこということについては、届け出から登録から、もう山ほど手続きがありますので、そこを大きく変える必要はあるのは当然だと思います。河野大臣の突破力で、発信力で、ぜひこのはんこレスに向かって進めていただきたいと、このように思います。 これも地方自治体、それから都道府県もそうでありますし、国と、いろんなずっとつながっているんですね。どこかでそのはんこが1つ必要になるということになると、そこでゲームオーバーになってしまいますので、そこは連携も必要ですし、それは都民の目線に立って、国民の目線に立ってすればいろんな課題が見えてくるというふうに感じております。
そもそも意識から変えないといけない
東京都においては、宮坂副知事を先頭に構造改革という点で、東京大改革2.0の中に今のテーマも入っております。さまざまなツールや、それからそもそも意識から変えないといけません。ですから都の職員の皆さんもまず意識から変えていくということから進めていくためにも、会議などもペーパーレスで行うことのほうが、よく修正が途中で入ったりすると、またコピーのし直しっていって始まるわけですね。ですから、最初からもうそういうことはしないで、そして画面上で会議ができることを考えていけば、逆に修正などは臨機応変にできるということかと思います。 それから、きのうも今回のデジタル庁の準備室で頑張っておられる平井大臣とも意見交換をいたしました。そういう中で、こういうデジタル関係の言葉は片仮名が多いよねっていうことと、それからアジャイルっていう言葉を使うよねというような話をしていました。アジャイルっていうのは基本的に素早いとかそういう意味があるんですけれども、物っていうのは買ったそのときから陳腐化が始まりますけれども、情報っていうのは常に改善が行われるんですね。ですから予算の年度内にもそれが大きく変わることだってあるわけです。それをアジャイルな形で進めることという、そういう表現になるんですが、なかなか年度ごとにがちっと決まった、国家の予算であれ、都の予算であれ、それが途中のイノベーションで大きく変わってしまうということになると、あまりにもがちがちの予算であると、それが今、予備費が10兆円あるんですが、こういうのは有効に使うんでしょうが、予算の考え方っていうのも少し変えていかなければならないという、そういう影響もあろうかと思います。 ですからあまり聞き慣れない言葉かもしれませんけれど、結構このアジャイルというのは、これからも変わっていく、物事の考え方そのものも変えていくことになるんじゃないかなというふうに思っております。それらも念頭にしながら、都としてのDXを進めていきたいというふうに考えております。最後です。