小池都知事が記者会見9月25日(全文2完)五輪を安全に開くための工夫が重要
都庁内DXのスケジュール感は
フジテレビ:フジテレビです。すいません、国が、国や地方のデジタル化を検討する政府の作業チームの会合が開かれて、令和7年度末までの統合を目指し、工程表を作成するように菅総理が指示したんですが、令和7年度末というのは長いようで短い、非常に期間として、知事としては国と地方のデジタル化を統一的に進めていくために、令和7年度末っていうスケジュール感をどのようにお考えになるのかというのと、あと都庁内のDXについて、知事が今、持っているスケジュール感などあれば、ちょっとあらためになりますが教えてください。 小池:これはアジャイルで素早く進めないといけないと思います。ただ一方で、非常に複雑怪奇で、この間も私は川治温泉という名前を出しても、みんなほとんどの方がお分かりにならなかったと思いますけれども、どんどん世の中が変わっていくので、そこは、そのたびに新しく上書きをしていくようなことにならざるを得ないと思うんですね。 だけど、そうはいっても目標年度がないとゴールがない中で、常に変わらなくてはというと非常にやりにくい部分もあろうかと思います。1つ、そういう例を出されたことかと思います。 どの国をとってみても、やはり日々改善をして、エストニアにしろフィンランドにしろ、最初の取り組みから、そのたびにどんどんと変革をし、改善をする。そのときに逆に必要なのは、何を守って何を守らないかではないかと思います。エストニア辺りだと、例えば離婚と結婚については自分が足を運んでその申請を出さなければならない。つまりそのままオンラインで結婚、離婚のことの届けを、あまりにも簡単にしていいものかどうかっていうのは、ある種、人間として何が求められるかということを問うているわけですよね。
発注側にデジタルが分かる人がいないのも課題
だから、やはりコンセプトというか何を大切にしていくのか、何が利便性につながるか、何をしたほうが行政としていいのか、いけないのか、そんなことの設計図が必要になってくるんじゃないかなというふうに思います。 あと、日本の場合、特に発注する側にあまり、デジタルが分かっている人がいないというのも大きな課題でありまして、この辺り、人材をどうやって。例えば公務員だと報酬の関係でがちっとした規約といいましょうか、型がありますよね。その中に入ってくる人たちがいるかどうか、Google辺りで新卒でいきなり億単位のお金、知らないけれども、人によってはいきなりの初任給が1,000万単位とか、そういうふうな人たちの雇用というのが公務員としてできるのかどうかとか、情報を、これは守るという、セキュリティーの関係でどこまでどういう人を雇ったほうがいいのか、いろいろ課題があるかと思いますけれども、でもそれらの課題を整理しながら、また、あちこちで、途中から変わることでも、それが結局無駄、余計複雑化させないための工夫なども必要かと思います。 いずれにしてもこのデジタル化ということは避けられないし、日本にとって、また東京にとって、これ以上の後れは取れないという認識で進めていく必要があると、こういうふうに考えています。以上です。 司会:本日の記者会見は終了いたしました。ご協力ありがとうございました。重ねて繰り返します。記者会見は終了いたしました、ありがとうございました。 (完)【書き起こし】小池都知事が記者会見9月25日