ボードに表示された「１０秒２６」を指でさして喜ぶ清水＝１５日、石川県陸上競技場

　星稜高1年の清水空跳（そらと）（15）が、15日に石川県陸上競技場で行われた国民スポーツ大会陸上県予選会の男子少年B（中学3年、高校1年）100メートル決勝で、高校1年で日本歴代1位となる10秒26をマークし、優勝した。高1で初の10秒2台で、高校歴代でも9位の快挙となった。石川陸協によると、清水の記録はU18の今季世界リスト2位、U18世界歴代では21位タイとなる。 　これまでの高1の男子100メートルの記録は、日本歴代2位の9秒97のタイムを持つサニブラウン・ハキーム（東レ、東京・城西高出身）が2014年に出した10秒45。清水は予選で10秒42（追い風1・1メートル）と記録を塗り替え、決勝では10秒3台を飛び越えて10秒26（同1・9メートル）と、サニブラウンのタイムを一気に0・19秒縮めた。これまでの自己ベストは10秒56だった。 　清水は「足にしっかり体を乗せることを意識し、きれのある走りができた。10秒3台を目指していたので（10秒26の記録には）自分でもびっくりしている」と笑顔を見せた。 　28日から福岡市で始まるインターハイ陸上競技では、100メートル、200メートル、400メートルリレーで出場を決めている。金沢市長田中3年で出場した昨年の全中では、200メートルを21秒84で制覇した。 　　●石川県タイ記録に 　清水が100メートルで記録した10秒26は、15歳5カ月で石川県タイ記録となった。上野政英さん=白山市=が保持する記録で、23歳だった2007年のアジア選手権（アンマン）は同タイムで銀メダルを獲得した。