ブレンボ、ミシュランと提携…次世代ブレーキシステム共同開発へ
高性能ブレーキシステムを手がけるブレンボは12月10日、ミシュランとグローバル契約を締結したと発表した。これにより、車両性能の革新を実現し、ドライバーに最高レベルの安全性と快適性を提供することを目指す。
このパートナーシップでは、ブレンボのブレーキシステム技術とミシュランのタイヤモデリング技術が融合される。ミシュランの接続型ソリューションソフトウェアとブレンボのSENSIFYブレーキシステムがリアルタイムでデータを交換し、タイヤのグリップデータを活用してブレーキシステムを精密に調整することが可能となる。
初期テストでは、仮想環境と実地での試験が行われ、ABS作動中に最大4mの制動距離短縮が確認された。これは車の平均的な長さと同等。ブレーキシステムは、反応時間の短縮やトラクションロスの最小化などの性能を発揮し、よりスムーズで快適な運転体験を実現する。
ミシュランのセルジュ・ラフォン氏は、「ブレンボとの協力により、ユーザーの安全性向上に向けた新たな一歩を踏み出す」と述べた。また、ブレンボのダニエレ・スキラッチ氏は、「SENSIFYは事故のない世界を目指す次世代のブレーキシステムである」と語っている。
レスポンス 森脇稔