新国立競技場、建設工事は約9割完了 東京2020メイン会場を報道公開
2020年東京五輪・パラリンピックに向けて建設工事が進められている新国立競技場(東京・新宿区)が3日、報道陣に公開された。事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)によると、観客席は7割が設置され、工事全体の9割近くが完了。11月末の完成を予定している。
建設作業はいよいよ大詰め
公開されたのは、スタジアムの西側スタンドと外観を見渡せる南側デッキの2カ所。スタジアムには、2台の大型スクリーンが取り付けられ、現在は計画の7割にあたる4万5000の観客席が設置されている。フィールドには砂が敷かれており、7月中に芝生を張る作業が始まる見通し。暑さへの対策として、ミストや風を送るファンなどの冷却設備が設置された。
12月にオープニングイベントを開催
大会のメイン会場となる新国立競技場は地上5階・地下2階建てで、1500億円以上をかけて整備されている。座席数は約6万で、500席以上が車いす専用となる。軒庇の木材には47都道府県のスギやリュウキュウマツが使用され、それぞれの地方の方位に応じてスタジアムの周囲に配置された。大会後にはフィールドの一部を観客席に改修し、8万席規模の施設となる予定。 12月21日には完成した競技場で、日本を代表するアスリートやアーティストが出演する一般向けのオープニングイベントが開催される。チケットは8月下旬に販売予定。