精神科医が教える<しんどい気持ち>をケアする2つのポイント。「『がんばらなきゃ』と思う前に<自分>をいちばん大事にして」
◆「しんどさ」に気づけないときは…… ただ、「しんどさ」になかなか気づけない人も多いです。 そういう人は、「いつもと違う自分」に目を向けてみてください。 たとえば、 ・なんだかイライラする ・SNSに誰かを傷つける言葉を書いてしまった ・暴飲暴食をしてしまった ・お風呂に入るのがしんどい ・朝、起きるのがつらくなってきた などです。 普段の生活の中でこういう「いつもと違う自分」に気づいたら、「何か我慢してることやストレスになっていることはないか」を考えてみるのです。 「あ、私、今ストレスいっぱいかも」「私、つらい気がする」そんな自分に気づいたら、思いきって休んだり、自分をケアするスタート地点です。 これは僕が30年以上人間をやっていてたどり着いた真理なんですが、ごはんを美味しいと思えないときは、何をやってもうまくいかない。 がんばる前に、しんどい気持ちをまずはケア。 これ、大事なことです。 ポイント:しんどい気持ちに気づいて、ケアしてあげる ※本稿は、『「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
藤野智哉