50代から考えるセカンドライフ。賃貸vsもち家どちらがいい?
子どもの独立などの変化で、50代60代ではそろそろ次の住まいを考えておきたいもの。賃貸か、もち家か、この選択はだれもが考えます。50代60代の暮らしについての著者を多くもち、資産形成についても考えているブロガーの中道あんが自身のことを語ります。
60代、セカンドライフの住まいを考える
私が住んでいる地域は立派な邸宅が並ぶお屋敷街で、門から玄関まで小道が通っているような大邸宅もあります。そのなかのひときわ小さな木造一軒家がわが家です。今から30年ほど前、新築建て売りの物件を購入しました。 その当時、ご近所の立派なお屋敷を見ては、「いつかこんな広い家を建てたいなぁ。でも、きっとサラリーマンじゃ無理だよね」なんてため息をついたものです。今では大邸宅はどんどん取り壊され、その跡地には、わが家と同じくらいの小さな家が何軒も並んでいます。先日も、まだまだ住めそうなレンガ造りの立派なお屋敷が取り壊されてしまいました。おそらく、億をかけて建てた家だったでしょうに、残念ながら買い手がつかなかったようです。 とても広くて、しゃれていて。買えるかどうかは別として、私があと30歳若ければ絶対欲しいと思っていたはずです。でも、今の私には広すぎます。まず掃除が大変。防犯対策も必要。税金や固定費も高そう。庭の手入れもひとりでは無理。快適には住めそうもありません。 「起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半」ということわざにもあるように、必要以上のものを欲しがったり手に入れたりしても使いきれないのですよね。 一般的に広い家が必要なのは子育て時期だけ。年を重ねると、狭くても住環境が整っていれば、健やかに暮らせます。昔から「日本の住宅はウサギ小屋」と諸外国から揶揄(やゆ)されてきましたが、60歳を過ぎると、その小ささが利点になるのです。
賃貸?もち家?どちらがいい?
事実、子どもの独立、定年退職などをきっかけに、小さな住まいへの住み替えを検討する人も少なくはありません。また、この時期は、希望する今後のライフスタイルによって、賃貸にするのかもち家にするのかといった選択を迫られることもあるでしょう。 大まかにいうと、賃貸は、ライフスタイルに合わせて住む場所を変えたい人向き。家は資産ではなく消耗品扱いとなります。もち家派は、家を資産としてとらえるタイプ。引っ越しをすることもありますが、資産を得るための住宅ローンには前向きです。 賃貸vsもち家(=消費or資産)。さて、あなたはどちら派でしょうか。