【闘病】20歳の若さで「脳出血」、救急搬送へ 脳動静脈奇形が見つかり開頭手術
いつ病気になるかわからない、だからこそ後悔のないような毎日を送ってほしい
編集部:現在の体調や生活などの様子について教えてください。 木原さん:手術から3カ月たった現在(取材時)は、特に服用している薬もなく定期的に病院で検査を受けています。 今のところてんかん症状は出ていませんが、もっと様子を見ていくと伝えられました。大学にも4月から復学することができ、休学することなく大学に通うことができています。 編集部:あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。 木原さん:この病気はおよそ年間10万人に1人くらいの確率で新規に発見されており、非常に稀な病気ですが、出血していなければ検査を受けてもなかなか発見されない病気です。 だからこそ自分は大丈夫だと過信するのではなく、定期的に健康診断を受けて健康的な生活を心がけることが大切だと思います。 編集部:医療従事者に望むことはありますか? 木原さん:医療従事者の方々の対応には本当に感謝しています。その中で望むこととしては、医療行為の肉体的苦痛についての説明がもう少し欲しいと思う時がありました。 例えば、救急車で運ばれて出血が確認されたあとに排尿のために尿カテーテルをつける工程があったのですが、どのくらい痛いのかを聞いても答えられない方が多く、非常に不安だったことがありました。想像通り非常に痛かったです(笑)。 編集部:最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。 木原さん:どんなに若くて健康に気を遣っていても、いつ自分がどんな病気になるかは誰にもわかりません。昨日当たり前にできていたことが、次の日には病気でできなくなってしまうこともあります。 そのような状況に置かれたときに思い出すのは、過去の「やらずに逃げた自分」でした。だからこそ、後悔のないような毎日をみなさんに送って欲しいと思います。 また、その生活をするには「健康であること」が欠かせません。日々健康でいることは自分の体の異常をいち早く発見する鍵になると思うので、健康的な生活を送り定期的に健康診断に行くことも心がけて欲しいと思います。