ヤマハがミナレリにもたらしたもの。日本とイタリア企業の体質の違いとは
それでは今後、ミナレリはファンティックと共に、どんな成長を遂げようとしているのでしょうか。ベナッティさんが答えました。 「ファンティックがミナレリを傘下に収めたことで、私たちはキャパシティを拡大することができました。今後はますます広がっていくでしょう。例えば、新しいエンジンがファンティックのために開発されています」 「これがファンティックがミナレリに求めていることなのです。新しい開発が次のファンティックのバイクに搭載される予定です。いくつかは昨年のEICMAで発表しましたし、今年のEICMAではさらに興味深いものが発表される予定ですよ。それは、新しいミナレリのエンジンを搭載した、新しいファンティックのバイクです」 「生産、組み立てはここで行なわれます。この関係性はどんどん強くなっていくでしょう。もちろん、ミナレリには(ファンティックのほかに)彼らのエンジンを売る顧客もいますけどね。今、主な顧客はヤマハですが、ほかにも顧客を抱えているし、今後はさらにそれが増えることを望んでいますよ」 ※ ※ ※ ミナレリとのパートナーシップは、ファンティックにとっても非常に有益です。このコラボレーションが生み出す相乗効果は、どんなバイクを生むのでしょうか。今後の動向にも注目したいところです。
伊藤英里