【NFL】WRクーパーのトレード後、残されたパスキャッチャーたちに期待するブラウンズHCステファンスキー
チームのトップワイドレシーバー(WR)をバッファロー・ビルズにトレードした翌日、クリーブランド・ブラウンズの首脳陣はその動きについて説明を求められた。当然のことながら、彼らは“ただのビジネスだ”と簡潔に説明している。
現地16日(水)、ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは「ケガやトレード、どんな理由であれ、選手がチームを離れるときはがっかりするものだ」とコメント。
「アマリ(クーパー)の幸運を祈っている。もちろん、昨日は彼と話をした。私たちはワクワクしている。他の選手たちにチャンスがもたらされるからね。選手たちと親しくなれば、どんな理由であれ失いたくないと思うものだ。だが、私たちはビジネスの部分を理解しているし、他の選手たちにとってどんなチャンスが生まれるかと思うとワクワクする」
その“他の選手”には、新たにブラウンズの1番手WRになると見られているジェリー・ジューディや、エライジャ・ムーア、2023年ドラフト3巡目指名を受けたセドリック・ティルマン、新人のジャマリ・トラッシュが含まれる。また、必要に応じてリターナーのジェイロン・ダーデンもレシーバーとして出場することになるだろう。
理論的に、このコンセプトは理想的に見える。ブラウンズは契約満了間近のベテランレシーバーを優勝候補チームに送り、その見返りとしてドラフト3巡目指名権を受け取った。実際、ブラウンズが2022年ドラフト5巡目指名権と引き換えにクーパーを獲得したことを踏まえると、今回の動きは賢明な判断だと言える。
しかし、残された選手たちは、今のところ先発クオーターバック(QB)としてNFLで最悪の成績を残しているデショーン・ワトソンのためにプレーしなければならず、ブラウンズはそうした大きな問題を都合よく無視している状態だ。
パスラッシュが迫っていることを察知する、あるいは単純に狙い通りにパスを投げられないことで、ワトソンがオープンなターゲットを見逃す場面はすぐに見つけることができる。ワトソンがオフェンスを大幅に停滞させていることから、ブラウンズは今季の試合で一度も20点以上を獲得できていない。チームで最多のタッチダウン数をマークしているのは守備選手のセーフティ(S)ロドニー・マクロードだ。シーズン第4週にファンブルリターンタッチダウンを決めたマクロードは、シーズン第6週にブロックされたフィールドゴールをリターンして6点を獲得した。