写真：PC Watch

　米Intelは2日(現地時間)、同社のパット・ゲルシンガーCEOが12月1日をもってIntelを退職し、取締役会からも退任したと発表した。2021年2月から同社CEOを務めていた。 　取締役会が新しいCEOを選定するまでは、デビッド・ジェンスナー氏とミッシェル(MJ)・ジョンストン・ホルトス氏が暫定共同CEOを務める。ジェンスナー氏はエグゼクティブ バイス プレジデント兼最高財務責任者、ホルトス氏はIntel プロダクトのCEOという新設の役職に任命。また、インテル取締役会の独立会長であるフランク・イヤーリ氏が、暫定会長に就任する。 　フランク・イヤーリ氏はリリースの中で「テクノロジーリーダーとして長いキャリアを通してIntelに長年貢献・献身してくれたパットに感謝したい。2021年という重要な時期にIntelに復帰して、リーダーとして最先端の半導体製造に投資することで、製造プロセスの立ち上げと活性化に貢献し、会社全体のイノベーションを推進するためにたゆまぬ努力をしてきた」と謝辞を述べた。 　「プロダクトグループをすべての活動の中心に据えなければならないと認識している。顧客はそれをもとめており、その期待に応える必要がある。今回のMJがIntel プロダクトのCEOに昇格し、暫定共同CEOを務めることで、同グループが顧客に製品を提供するのに必要なリソースを確保。最終的には、プロセスリーダーシップへの回帰が製品リーダーシップの中心となり、効率性と収益性の向上を推進しながら、その使命に引き続き注力する」と述べた。 　一方、ゲルシンガー氏は「Intelを率いることができたのは生涯の栄誉だった。このグループは業界で最も優秀で聡明な人々からなり、全員を同僚と呼べたことを光栄に思う。わたしの職業人生の大部分を支えてきたので、今日はほろ苦い気持ちだ。私たちがともに成し遂げてきたすべてを誇りを持って振り返ることができる。市場の動向に合わせてIntelが正しいポジションを維持するには、厳しい決断をしなければならず、今年(2024年)は我々にとってチャレンジングな年であった。Intelファミリーの一員としてともに働いた世界中の多くの同僚に、私はいつまでも感謝したい」などとコメントした。