Nexon CEO イ・ジョンホン氏に独占インタビュー!『アラド戦記』や『メイプルストーリー』などの世界的IP活用戦略と「初恋の相手、Nexonへの熱い想い」【G-STAR 2024】
開発した様々な作品は内部でテストプレイを重ねているのですが、そこで最も反応が良かったのが『SUPERVIVE』でした。そこでリリースを決定したのですが、正直なところ「初めて触れるには難しいゲームではないか」と考えていました。しかし、今回の試遊出展ではすぐにルールを理解して楽しんでいるプレイヤーが多く、自信を持って本作をリリースするまでにたどり着けました。
NexonのIP戦略とCEOの視座
――イさんは、NexonのIP戦略において「垂直的成長戦略」と「水平的成長戦略」という2つの方向性を提示されています。この考えの具体的な内容と背景を教えてください。
イ・ジョンホン: 「垂直的成長戦略」は、「『アラド戦記』や『メイプルストーリー』といった現在Nexonが持っている主力IPをより大きく拡大していく」という方針です。『アラド戦記』は累計登録者数8億5,000万を超える作品ですが、認知度の面ではアジアに限られている印象があります。そこで、ライブサービスではない□パッケージングしたゲーム□の本作をリリースすることで、「日本を含む世界中で『アラド戦記』の認知度も上昇する」といった相乗効果を期待しています。
一方で「水平的成長戦略」では「Nexonに次の柱となる新しいIPをひとつずつ増やしていくこと」を意識しています。
日本の『マリオ』シリーズや、『ゼルダ』シリーズ、『ファイナルファンタジー』シリーズといったIPは世界中のゲーマーに愛されていますよね。そして我々も『アラド戦記』や『メイプルストーリー』という、強力かつ全世界で長期にわたって愛されるIPを擁していて、誇りを持って運営しています。こうした既存のIPを「垂直的成長戦略」にてさらに成長させながら、「水平的成長戦略」として新しい主力IPを創り出していくことが、我々が掲げている方針です。
――「垂直的成長戦略」で取り組まれる施策のひとつに「ハイパー・ローカライゼーション」を挙げられていました。この取り組みについても、具体的に教えてください。
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