ジュノンボーイ入賞の20歳俳優の“まさかの父親”。「二世であることを隠さない」貪欲さがイイ
今年もジュノンボーイが決まったが、第37回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞した佐藤倖斗と肩を並べて注目されている存在がいる。 【画像】二世俳優2024年の出世頭は沢村一樹の息子・野村康太 フォトジェニック賞を受賞した谷原七音である。谷原章介が父であることを審査中から公言していた彼は、なかなか野心的な人物なのだ。 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、ジュノンボーイの真打ち登場かと感じる谷原七音を解説する。
2024年は二世俳優の“黄金期突入”イヤーだった!?
イケメン・サーチャーとして、さまざまなイケメン俳優に熱い眼差しをそそぐ中で、2024年は、いわゆる二世俳優たちの活躍が特に際立つ1年になったように感じられた。 代表的なところだと、浅野忠信とCHARAの息子である佐藤緋美が、西島秀俊主演の『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS、2024年)で演じたチェロ奏者役はあざやかな朴訥(ぼくとつ)さが魅力的だった。市村正親と篠原涼子の長男である市村優汰も活躍の場を模索しながら、着実に注目を集め始めている。 出世頭は、沢村一樹の息子・野村康太である。松本まりか演じる主人公がもうひとつ家庭を持つ夫に復讐する『夫の家庭を壊すまで』(テレビ東京、2024年)がブレイクまでの強固な足がかりになり、続く『その着せ替え人形は恋をする』(MBS、2024年)で勢いをとどめない。彼らの怒涛の活躍を見ると、2024年は二世俳優の“黄金期突入”イヤーだったのではないかと思うのだ。
アイデンティティーとして表明するスタイル
どうやら令和の二世俳優たちには、誰々の息子であるという事実を隠すことなく、むしろ自分のアイデンティティーとして潔く表明するスタイルが傾向としてあるようである。 今年で第37回を数えるジュノン・スーパーボーイ・コンテストでフォトジェニック賞を受賞した谷原七音は、谷原章介の長男(実父はいしだ壱成)として審査期間中にすでに話題だったが、受賞を受けてInstagram上で「生まれをアイデンティティとして誇りに思う」と言葉にしている。そこに葛藤をみいださず、使えるものは使う。 ファイナリスト15人発表時のプロフィールには、「貪欲さはこの芸能界において必要不可欠なものだと感じました」と書かれてさえいる。いいじゃないか。二世であることをポジティブな推進力とする谷原七音の「貪欲さ」は清々しい。