AppleがiOS 18のアクセシビリティ新機能を発表
つい先日、Appleから一連のアクセシビリティ新機能が突然発表されました。 同社はこれらの機能は「今年後半」に提供されるとしており、これはほぼ間違いなくiOS 18で出荷されることを意味しています。 これら機能の説明において、ご紹介していきます。
1. アイトラッキングを使って目の動きだけでiPhoneを操作
iPhoneやiPadがまもなく目の動きだけで操作可能になる、とAppleより突然発表がありました。これによると、ケータイやタブレットのフロントカメラでもキャリブレーションや設定、動作などにAIが用いられるとのことです。 また、特に新しいハードウェアを購入する必要がないというのもポイントです。
2. ミュージックハプティクスでiPhoneからビートを感じる
聴覚に障害のあるユーザーのために新たなミュージック機能が追加されました。 Music Haptics(ハプティクス)では、タプティックエンジン(振動発生装置)を用いて、曲のビートに合わせてタップや複雑な振動を再生できるようになるそうです。 この機能は、Apple Musicにある 「数百万」の曲で既に利用可能とのことですが、それ以外にも、サードパーティーのアプリに搭載できるようAPIも提供しているそうです。
3. 音声ショートカット、非定型音声の聞き取り
音声ショートカットは、単語やフレーズにアクションを割り当てることができる新機能です。 たとえば、「リング」と呼びかけるだけでApple Watchのアクティビティリングを開くように設定することも可能です。 さらに、「非定型音声を聞く」モードでデバイス上のAIに自分の話し方を学習させ、非定型な話し方でも認識されやすくすることもできます。 これらは、脳性麻痺や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脳卒中などで発話に制限があるユーザーのために設計された機能です。
4. Vehicle Motion Cue(車両モーションキュー)で乗り物酔いを軽減
Appleでは、乗り物酔いも克服しようと試みています。車で走行中にiPhoneやiPadを操作していると画面上に点が表示され、その点が車の進行方向に合わせて動くのだそうです。 乗り物酔いは、見えているものと感じているものの間に矛盾が生じたときに引き起こされるという研究結果があり、この点を表示することで車酔いを軽減できる、と同社は言います。 Vehicle Motion Cueは、自動的に表示されるようにするか、コントロールセンターで手動で有効にするかを選択できます。