ジェニーは圧をかけ強烈なパンチを放っていく（撮影・蔦野裕）

　3度目となる修斗の女子のみの大会「COLORS Produce by SHOOTO Vol.3」（8月3日、東京・新宿FACE）のメインイベントで行われた「世界女子アトム級チャンピオン決定戦」で同級4位のジェニー・ファン（台湾／AACC）と同級5位の古賀愛蘭（BURST）が対戦し、古賀が2-1の判定で勝利を収め、第2代王者となった。 　今回の決定戦は現在、ONE Championshipを主戦場としている澤田千優の王座返上に伴うもの。 　ジェニーと古賀はCOLORS旗揚げ戦となった昨年5月に一度対戦し、ジェニーがオモプラッタを仕掛けながらのリアネイキッドチョークで勝利を収めている。しかし試合自体は古賀が有利に運んでおり、そも実力は紙一重。この日もジャッジの難しいラウンドが続いた。

両者のパンチが交錯（撮影・蔦野裕）

　1R、ともにオーソドックスの構え。古賀が右カーフ。圧をかけるジェニー。古賀は右カーフ。圧をかけるジェニーがコーナーに詰めて右ストレート。組みつくが古賀がプッシュ。古賀はジェニーのパンチのすきをついて逃げるが、すぐにジェニーが圧をかける。古賀は右カーフが的確。古賀は右カーフから左フック。一瞬効かされたジェニーだが、すぐに組み付き押し込む。古賀は離れると右ボディー。ジェニーは右フックも古賀はガード。そして右カーフ。ジェニーは圧をかける。しかし古賀は逆に左フックをヒット。ジェニーが組み付いてコーナーに押し込みヒザを放つと、これがローブローとなり一時中断。再開後、右フックのジェニーに右カーフの古賀。組み付くジェニー。古賀が押し返し、離れる。ジェニーは左ハイからパンチ。古賀も打ち返す。ジェニーが組み付いて押し込むが古賀が体勢を入れ替え、押し込む。古賀は2本差しでテイクダウンを狙うがしのぐジェニー。

古賀の右カーフ（撮影・蔦野裕）

　2R、圧をかけてパンチのジェニー。古賀は飛び込んで左フック。ジェニーが押し込んで組み付く。ジェニーが投げてテイクダウンを狙うが古賀がつぶす、しかしスクランブルでジェニーが上を取る。古賀は足を使って浮かせて立ち上がることに成功。サイドバックに組み付き、バックを取りかけるもジェニーが逃げる。ジェニーが圧をかけてパンチから組み付く。古賀はコーナーを背にしのぎプッシュして離れる。ジェニーは右カーフからタックルに行くが、ここでバッティングが発生。一時中断。再開後、古賀は右ボディー。圧をかけるジェニーがタックルも、古賀はいなして逆にコーナーに押し込む。ジェニーが体勢を入れ替えるが、古賀はボディーにヒザ。スタンドでポジションの奪い合い。離れて打撃の展開。ジェニーがパンチからタックルもラウンド終了。