「ふてほど」河合優実、令和の百恵ちゃん キュートな昭和のレトロファッション
連載《ニュースなルック》
2024年、最もブレイクした女優といえば河合優実さんでマチガイナイ。あえて俳優ではなく女優と呼ばせていただいたのは、久しぶりに日本のエンタメ界隈(かいわい)に「女優」という呼び方が似合う演技派の大物新人が現れたからである。 【写真はこちら】2023年公開の「少女は卒業しない」で演じた現代の女子高生やシャネルのファッションショー…河合優実をチェック!
2019年に芸能界デビューして以降、映画「由宇子の天秤」、「サマーフィルムにのって」、「あんのこと」、「ナミビアの砂漠」、テレビドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」、「神の子はつぶやく」、劇場アニメ「ルックバック」などなど、弱冠23才の若さで多くの話題作品で主演を果たして、「第95回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞」、「第64回ブルーリボン賞新人賞」「第35回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞新人賞」(いずれも発表は2022年)などなど、様々な映画賞の新人賞を総ナメしている。
■TVドラマ「ふてほど」で1980年代の女子高生を好演
やはり何といっても河合優実さんの名前を一躍メジャーにしたのは、2024年の新語・流行語大賞にノミネートされた「ふてほど」こと、大ヒットテレビドラマ「不適切にもほどがある!」である。 河合優実さんが演じたのは、阿部サダヲ氏が演じる主人公、小川市郎の娘、小川純子。不適切な発言を連発する昭和のダメおやじ市郎を追って、イケイケな1980年代の昭和からコンプライアンスも厳しい2024年の令和にタイムスリップしてくる純子は、聖子ちゃんカットのヘアスタイルにズルズルの丈が長いスカートのセーラー服を着た、ツッパリロックンロールな昭和のスケバン女子高校生だ。ヤンキーじゃなくてツッパリとかスケバンって言うところが重要ポイントね。 令和の時代にタイムスリップして、クイズ番組に出て本人役で出てくる俳優の松村雄基氏と会うと「イソップ(※文末参照)は一緒じゃないんですか?」と言ったり、岡田将生氏演じる美容師のナオキからデートに誘われて髪形も格好もすっかり令和の今どき女子にイメチェンしたり、河合優実さんが演じる純子は「あの昭和なフンイキがプンプン漂うかわいい女優さんは誰なんだ♡」と、筆者も含めた昭和世代の不適切にもほどがあるオジさんたちのハートにぶっ刺さったのである。