「ふてほど」河合優実、令和の百恵ちゃん キュートな昭和のレトロファッション
■秘めた私生活、どんな役柄も演じられる大女優の証し
「ちなみにご自身の普段のファッションは?」という質問には、「そんなにこだわりがなくて、その日の気分で決めることが多いです。自分に対するイメージが季節や気分によって変わるんですよね。だからゆるいシルエットも好きだし、ラインが出るようなシルエットも好きだし。基本的によく着るのはユニセックスブランドで、古着も好きです。古着屋さんのレースとかワンピースはニュアンスが本当にすてきです。ヴィンテージなガーリーも好きなので、よくチェックに行きます」と答えています。 もっとも、今回の原稿を書くにあたって河合優実さんのプライベートファッションを調べようと思ったら、令和世代を代表する若手女優でありながら、なんと河合優実さんはインスタグラムなどSNSを一切やっていない。でも逆にそんな神秘性こそが、与えられた作品や役によってどんなキャラにもファッションも憑依(ひょうい)して演じてしまう令和を代表する大女優の証しなのだ。 いやぁ~、不適切にもほどがあるリアル昭和世代のオジさんたちは、そんな「令和の百恵ちゃん」、河合優実ちゃんのファンにますますなってしまいました。ぜひとも次回作は「渋カジ」とか「裏原」とか「オリーブ少女」とか「渋谷系」とか演じてほしいものです。平成と違って昭和のファッショントレンドっていろいろありましたからね。 文:いであつし (※)「イソップ」とは1984年のテレビドラマ「スクール☆ウォーズ」の登場人物である奥寺浩のニックネーム。この作品で松村雄基氏はラグビー部主将の大木大助を演じていて、イソップは大木の幼なじみだった。
いであつし
ライター、コラムニスト。1961年静岡生まれ。コピーライターとしてパルコ、西武などの広告を手掛ける。雑誌「ポパイ」にエディターとして参加。大のアメカジ通として知られメンズファッション誌、TV誌、新聞などで執筆。「Begin(ビギン)」、「LaLa Begin(ララビギン)」などで連載コラムを持つ。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。