「クリぼっち」仕様の小さめ豪華ケーキが充実 変わるクリスマス事情
ユーミンこと松任谷由実さんが『恋人はサンタクロース』を歌って大ヒットしたのは1980年のこと。バブル景気やリーマンショックを越えて時代は変わり、ここ数年は「クリぼっち」という新語が飛び交っています。つまり「ひとりぼっちのクリスマス」。それだけは避けたい……と思うかもしれませんが、クリスマスケーキのトレンドを調べてみると、「寂しい」だけではない日本社会の傾向が見えてきました。
多様化するクリスマスの過ごし方
電子書籍サイトなどを運営するNTTソルマーレの調査によると、20~30代男女の約21.7%が今年のクリスマスは「1人」で過ごすと回答しています。1位は「家族」の40.5%ですが、「恋人」の14.8%(3位)を大きく引き離しての堂々2位。クリぼっちは、けっして少数派ではないようです。 コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパンは、近年のクリスマス事情の変化に対応して、ケーキのラインナップに反映させているといいます。「クリぼっちの若者だけではなく、核家族や高齢者など、1人、もしくは少人数で過ごす方が増え、クリスマスの過ごし方は多様化しています。今年のクリスマスケーキには、大きなケーキより小さくても上質な、味や見た目にこだわったものをご用意するよう配慮しました」(広報担当者)。
百貨店などに店舗を展開する『パティスリー キハチ』でも「大人数で集まるときには、スペシャルなケーキ、ご夫婦やカップルなどお二人でのクリスマスは小さめサイズなケーキとシーンによって使い分けしていただいていると感じています」(広報担当者)とのこと。直径9センチ、12センチといった、クリぼっちサイズのラインアップも充実しています。
なかでも宝石箱をイメージした今年の新作スペシャルである『ビジュー・ド・ノエル』(12.5センチ×12.5センチ)に多くの予約が集まったとのこと。また12月25日限定で、直径8センチでリッチな『ノワールショコラ』と『ルージュカシス』(予約不要)を発売します。