6年連続ミシュラン掲載「平壌冷麺」の名店 in 韓国・ソウル! 薄味なのになぜヤミツキに?
席について注文をすると、お約束のパンチャン(小皿のおかず)がやってきて、のちに水冷麺が到着します。ハサミで麺を切る必要はないので、そのままお箸でいただきましょう。
かなりの薄味なのに、なぜかクセになる平壌冷麺
はじめて食べる人はびっくりするかもしれませんが、平壌冷麺は基本的にかなり薄味です。 日本人が初めて食べたら、「何これ? 味しないけど……」と感じることは間違いないでしょう。私も当初はそう思ってました。 だけど不思議なことに2度3度と食べて行くとヤミツキになる、一度食べただけではその美味しさがわからない代物です。僕自身は今では咸興冷麺よりこちらの方が好みで、冷麺を食べるときは平壌冷麺が多いですね。 ただでさえ薄味がデフォルトですが、光広門クッパの冷麺は特に薄味。水キムチの塩味が微かにする程度です。だけど、この冷麺の醍醐味は麺にあって、薄味ゆえに蕎麦粉の香りが非常に立つのです。 日本蕎麦を塩で食べる、そんな感覚に近いかも知れません。蕎麦通ならぬ、冷麺通の通う店です。
食べ方は肉と水キムチを一緒に食べたり、麺をそのまま味わったりと非常にシンプル。 蕎麦粉の香りを楽しみながら食べ進めてください。あっさりした出汁は暑い夏に涼しさをもたらす品のあるお味で、香りも含めて絶品です。
ミシュラン店のデジクッパは上品!
せっかくなので、看板メニューでもあるテジクッパもオーダーしてみました。テジ=豚肉を使用した、ごはんがスープに入ったメニューですね。 “クッパ”を店名にしているだけあって、お肉いっぱいで見た目も最高。一般的なテジクッパとは違い、高級感のある透き通ったスープが特徴で非常に上品なお味。出汁が効いてますが、豚骨のようなコッテリ感はなく、塩ラーメンのようにあっさりとした印象です。
ここのクッパはご飯とスープが分かれて出てくるので最初にご飯をすべてスープに入れるのではなく、別々に食べ進めてご飯半分くらいをスープにインして食べるのも良いですね。 ほかのおすすめメニューもありますのでご紹介しておきましょう。 今回注文したのはサイドメニューの韓国式ソーセージ(スンデ)と牛ホルモンの辛味噌和え(メコムヤンムチム)。