【中山グランドジャンプ・生情報】〝1強ムード〟に待った! 元王者・ニシノデイジーが逆境乗り越え復権へ
[J・GⅠ中山グランドジャンプ=2024年4月13日(土曜)4歳上、中山競馬場・障害芝外4250メートル] 春の障害チャンピオンを決めるJ・GⅠ中山グランドジャンプの主役は何といっても昨年暮れのGⅠ中山大障害を圧勝したマイネルグロン。連勝を「6」に伸ばしてGⅠ2勝目を手にし、オジュウチョウサンのような長期政権を築くことになるのか? そんな〝1強ムード〟に待ったをかける存在として、一昨年の中山大障害を制した元王者・ニシノデイジー(牡8・高木)が名乗りを上げる。 大一番を翌日に控えた12日朝、決戦の地・中山競馬場へ向けて美浦トレーニングセンターを出発。「けさ、中山競馬場へ向かいました。いつもと変わりない雰囲気でしたし、順調に来ています」と出発直前の様子を高木調教師が語った。 気性面の課題ゆえ2年前の中山大障害を制した後も折り合いに苦労するレースが続いた。絶対王者として君臨することができず、昨年末の中山大障害では2着とはいえマイネルグロンに1秒7差の完敗…そんな悔しい経験も糧に陣営は課題克服に努め、「前走(阪神スプリングジャンプ4着)は折り合い面に進境があり、収穫のある一戦だった」とトレーナーは確かな手応えをつかんでいる。 立ちはだかる相手は強力だが「自分の競馬をしてどこまでやれるかですね」とまずは〝自分との闘い〟であることを強調する。平地時代に札幌2歳S→東スポ杯2歳Sと連勝し、翌年の日本ダービーでは5着。入障後はすぐに障害チャンピオンへと上り詰めた華々しい経歴とともに、スランプや王座陥落という苦い経験もした。山あり谷ありの競走生活であるからこそ、狙うは逆境を乗り越えた先の〝復権〟だ。
東スポ競馬編集部