約11メートルの鉄骨が落下 鉄道の高架橋から突然…なぜ? 東京・足立区
日テレNEWS NNN
駅前の道路に横たわっているのは、長さ約11メートルの鉄骨です。鉄道の高架橋から突然落下したのですが、一体何があったのでしょうか。 ◇ 12日、東京・足立区の駅前は、警察官などが集まり騒然となりました。その原因は、片側一車線の道路に横たわる巨大な鉄骨です。 警視庁によると12日、京成本線・千住大橋駅の高架橋から、鉄骨が突然落下しました。京成電鉄によると、長さは11メートルほどで重さは約1.5トン。4メートルほどの高さから落下したということです。
撤去のためでしょうか? 焼き切っているような場面も見られました。すぐ目の前に、鉄骨が落ちてきたという住民は… 目の前に落下した人 「目の前でドーンといった瞬間に、音と同時に見たんだね。音がすごかったですよ。俺もちょっと(通るのが)遅れたらやばかった」 現場は、多くの住宅が密集する地域。さらに近くには、中学校や大きなショッピングセンター、保育園などもあり、地域の住民が行き交う場所です。近隣住民によると、事故があった現場は通学路にもなっていて、子どもたちがよく通っているということです。 子どもを2人もつ近隣住民 「買い物とか子どもを連れて行くときは、ここをよく通る。怖いと思いました。(子どもと)一緒にいるときに落ちたらと思うと、ぞっとします」 目の前に落下した人 「孫が千寿小学校行っていたし、第一中学校にも行っているから、孫がそこ(学校)いつも通っているんだよ。(落下が)もっと早かったら大変なことになっていた。本当に人がいなくて(よかった)」
さらに、同じ高架橋の反対側の鉄骨でも、ボルトの欠損が確認されたということです。 けが人はいなかったものの、大惨事になっていたかもしれない今回の事故。この高架橋が施工されたのは47年前の1977年。定期的に点検が行われ、最後に実施したのは約1年半前の去年の6月だということです。落下は、経年劣化による可能性が高いとみられています。 京成電鉄は、同様の構造になっている他の高架、28か所についても12日、目視で緊急点検を実施。異常がないことが確認されたということです。 (12月12日放送『news zero』より)