バルサのオルモとビクトルの暫定的な選手登録に…アトレティコが声明「明確で平等なルールがなければ、公正な競争は不可能」
アトレティコ・マドリーは9日、スペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)に対して声明を発表した。 バルセロナに朗報!スポーツ上級委員会がオルモとビクトルの暫定的な選手登録を許可 ラ・リーガでは、バルセロナが先日から登録問題に揺れていた。同クラブがラ・リーガの定めるサラリーキャップ制度を超過する中、シーズン前半戦では負傷者を利用してダニ・オルモとパウ・ビクトルを暫定的に登録されていたが、昨年12月31日に設定されていた期限までサラリーキャップの問題を解決することができず、シーズン後半戦を前に登録不可能に。 2度の裁判でも認められず、両選手が後半戦でプレーできないことが決定的となっていた中、バルセロナはCSDに訴えを起こして暫定的な登録を目指すと、8日にCSDがこれを許可。正式な決定を出すまでの期間、両選手がプレー可能となる暫定的な措置が講じられた。 この決定にアトレティコが反応。クラブ公式サイトで「CSDの決議に関する声明」と題して、反対の意思を表している。 「アトレティコ・マドリーは、水曜日にCSDが採択した決議を受けて、スペインサッカー界に生じた状況に深い懸念を表明したい。我々はこの決定が現在のシステムを危険にさらし、ゲームのルールに疑問を投げかけるものだと考えている」 「スポーツ法自体にはラ・リーガの経済的統制が含まれており、それが保護されているが、この決議によりそれが危険にさらされている。同リーグの経済的統制は、我が国のサッカーを支払い能力のあるグループに変えることを実現した主な手段であり、そのプロセスは国際的に賞賛されている」 「当クラブは今回の決議まで、他のラ・リーガのクラブと同様に、経済管理のルールを遵守しており、今後もそのルールを尊重していく。実際、近年のようなレベルで競争するには、多大な労力を要するが、様々な増資を行うことを決定した」 「今回の政府の介入は、ルールを回避し、過去の重大な過ちを繰り返す可能性を秘めており、非常に危険な前例となる。アトレティコ・マドリーは、厳格で責任ある管理に引き続き取り組んでいく。誰にとっても明確で平等なルールがなければ、公正な競争は不可能である」