【ハイライト動画あり】早大、筑波大に6トライの快勝。5戦全勝(勝ち点30)で明大と並ぶ
「スケジュールが決まった時点で筑波大戦は難易度が高いと予想していました。序盤は激しく体を当ててきて、さすがに筑波大だと感じながら見ていました」。試合直後、早大の大田尾竜彦監督は淡々と振り返った。前節は王者・帝京大に快勝したが、全力で勝ちに行った翌週に実力者の筑波大と戦うのは心身ともに準備が難しい。11月10日(日)、埼玉県の熊谷ラグビー場で行われた一戦に早大は帝京大戦と変更なしのメンバーで臨んだ。 【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 筑波大学
午後2時、試合は早大SO服部亮太(1年)のキックオフで始まった。筑波大が蹴り返したボールを服部が確保して連続攻撃を仕掛ける。右に左にフィールドを横幅いっぱいに使ってボールを動かし、PR杉本安伊朗(2年)が抜け出してチャンスを作り、その後の攻撃でFB矢崎由高(2年)のタイミングの良いパスに走り込んだFL城央祐(1年)がディフェンスを破り、FL田中勇成(3年)にパスが渡ってゴールライン直前へ。最後はCTB福島秀法(3年)のパスを受けたWTB池本晴人(2年)がインゴール左端にトライをあげた。CTB野中健吾(3年)がゴールを決めて、7-0とする。
筑波大もすぐにトライを返す。5分、早大陣10メートルライン右のラインアウトから、WTB増山将(2年)が、早大のFWとBKの間に走り込み、そのままインゴールまで駆け抜ける。SO楢本幹志朗(3年)のゴールも決まって7-7の同点となる。その後も筑波大は接点で激しくプレッシャーをかけた。早大は13分、筑波大陣中盤右のラインアウトから攻め、22mライン中央のラックからHO佐藤健次キャプテンが、2人、3人とタックラーをはじきながら前進し、最後はSH細矢聖樹(4年)からパスを受けたNO8鈴木風詩(4年)がトライを奪う。
筑波大に圧力を受けながらも、早大は野中が前半31分までに2本のPGを決めて、20-7とする。その後、筑波大の連続攻撃を受けるが、タックルした選手がいち早く立ち上がってディフェンスラインを整え、トライを許さなかった。前半終了間際には、筑波大ゴール前のスクラムを得て、野中がトライ。25-7とする。「ディフェンスから流れを作ってくれた」と大田尾監督も称える前半だった。