「スマホに紙の会員証やポイントカードも取り込める」 Androidのウォレットアプリを大活躍させる裏技
関東では、東急電鉄や江ノ島電鉄などが、タッチ決済の改札を用意。Suicaほどの反応速度がいらないバスへの導入も進んでいる。海外と規格が共通していることもあり、インバウンド対応という観点でも普及する可能性は高い。逆に、ユーザーが海外に行ったときも利用できるため、対応するクレジットカードやデビットカードを持っている人は今のうちに導入しておくといいだろう。 決済できるという点ではFeliCaを使ったサービスと同じで、スマホをかざすだけでいい。ただし、NFCのタッチ決済は、少額の場合を除くとスマホの画面ロックを解除しなければいけないケースが多い。この点は、端末をただかざすだけでいいSuicaやiD、QUICPayとの違いだ。
一方で、カードを使い分けやすいのはタッチ決済のメリット。デフォルトのカードに設定しておくとロック解除後、アプリを立ち上げずに決済でき、そうでないカードを使いたいときも、ウォレットから選択してカードの画面を出し、かざすことで決済できる。iDやQUICPayの場合、切り替え作業が必要だが、その手間は省ける。 また、交通機関を利用する際にロックの解除を省ける設定も用意されている。設定方法は次のとおり。まず、ウォレットを開き、画面右上のグーグルアカウントのアイコンをタップしてから、「ウォレットの設定」を選択。「本人確認の設定」から「交通機関の支払い」に進み、「確認が必要です」のスイッチをオフにする。電車やバスで使う予定がある人は、この項目も確認しておきたい。
■ポイントやチケットを入れておける クレジットカードやデビットカード、電子マネーを管理するアプリと思われがちなウォレットだが、ポイントカードや航空会社の搭乗券なども取り込むことができる。まさに財布のように、ポイントやチケットを入れておけるというわけだ。 代表的なところでは、ドコモのdポイントやKDDIが採用するPontaポイント、楽天グループの楽天ポイントがこれに対応している。取り込んだポイントカードは、「パス」という項目に保存され、ウォレットからバーコードを呼び出せるようになる。